安全に関する注意事項
警告
- 本製品を、安全を確保する目的には使用しないでください。
- 本製品はマニュアルに記載された使用条件でお使いください。使用条件を満たさない環境での使用は、製品寿命を短くするばかりでなく、重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。
注意
ハンドメーカーが作成したマニュアルも熟読し、正しくお使いください。
ハンドやハンド周辺機器は、お客様の責任で準備してください。
ハンドにチャックを設ける場合は、電源オフのときにワークを放さないような配線やエア配管にしてください。電源オフの状態でチャックする配線やエア配管にしないと、電源遮断時にワークを放すことになり、ロボットシステム、およびワークが破損するおそれがあります。
弊社のロボットコントローラーの設定には、次の設定項目があります。
- Resetで出力ポートをOff
- 非常停止で出力ポートをOff
本マニュアルに記載しているハンド機能で、選択や設定を行った出力ポートは、ワークを放す危険を回避するため、上記の設定の影響を受けません。非常停止ボタンを押したり、Resetコマンドを実行したりしても、ハンド機能で選択した出力ポートの出力は、維持されます。以下を参照してください。
"Epson RC+ 8.0 ユーザーズガイド - [システム設定] (セットアップメニュー) - [セットアップ]-[システム設定]-[コントローラー]-[環境設定]"
ハンド(エンドエフェクター)の製作にあたっては、ISO 10218-2(JIS B8433)に規定された要求事項を満たすように、設計, 製作してください。以下は、同規格(5.3.10節)の一部抜粋です。
a. エネルギー供給(例えば,電力,油空圧,真空源)の消失又は変化によって,危険状況となるような負荷の放出を引き起こさない。
b. 負荷及びエンドエフェクターによって生じる静的及び動的な力を合わせて,ロボットの負荷容量及び動的応答の範囲内である。
c. 取付フランジ及び附属品が適切に連結してある。
d. 取外し可能なツールが,使用中しっかりと取り付けられている。
e. 取外し可能なツールの取外しが危険状態になり得る場合は,指定された場所又は特定の制御された条件下だけで行う。
f. エンドエフェクターの意図した製品寿命の期間で予測される力に耐える。
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