外部配線
カメラケーブル配線
イーサーネットケーブルは弊社オプションケーブルをご使用ください。
イーサーネットケーブルは、カテゴリー5eのSTPケーブルが使用できます。EMI対策として、シールド付ケーブルの使用を推奨します。一般的に、伝搬長の長い場合やEMI対策が必要な場合、よりカテゴリーの高いケーブルを使用してください。
ネットワークアダプターやGigEスイッチングハブとGigEカメラを直接接続する場合、ストレートケーブルでもクロスケーブルでも使用することができます。
ケーブル長は40 m以内で配線してください。
配線時、強磁界をさけてください。
外部トリガーケーブル配線
カメラの外部トリガーコネクターから、トリガー入力, ストロボ出力, GigEカメラ電源DC12Vを接続することができます。ケーブル長は10m以内としてください。
ヒント:
GigEカメラの電源は、外部トリガーコネクターから供給、またはイーサーネットケーブルから供給 (PoE)ができます。外部トリガーコネクターとPoEの、どちらか片方から給電を行ってください。詳細は、以下を参照してください。
ハードウェア編「電源仕様」
外部トリガーコネクターのピンアサインを下に示します。
ピン番号 | 名称 | 機能 |
---|---|---|
1 | +12VDC | カメラ+電源 (12VDC) |
2 | T+ | トリガー入力 |
3 | - | 未接続 |
4 | S+ | ストロボ出力 |
5 | IO-GND | トリガー, ストロボ信号GND |
6 | DC-GND | カメラ電源GND |
嵌合コネクター:HR10A-7P-6S(74) (ヒロセ)
注意
入力電圧が許容値を超えた場合、カメラが故障しますので注意してください。カメラの電源電圧が+ 13.2VDCを超えた場合、カメラが故障します。+ 11.3V未満の場合は、カメラの動作が不安定になります。
トリガーケーブルの配線は、弊社オプション品のコネクター、または同等品を使用してください。また、各ケーブルはツイストペアケーブルを使用してください。 (下図参照)
ヒント:
acA2500-14gm/gcカメラを“Strobe”モード (外部トリガーモード)で使用する場合、外部にストロボ照明が必要になります。
ストロボ照明を使用しない場合、カメラはローリングシャッターモードで動作するため、移動物体を正しく認識できません。
トリガー入力の内部回路
外部トリガーコネクターからトリガーを入力することができます。トリガー入力の内部回路は下図を参照してください。
内部は、フォトカプラーにより絶縁されています。入力電圧の範囲は下表を参照してください。
電圧 | 意味 |
---|---|
+ 0 ~ + 24 VDC | 推奨電圧 |
+ 0 ~ + 1.4 VDC | 論理0を指す電圧 |
> + 1.4 ~ + 2.2 VDC | 論理値不定 |
> + 2.2 VDC | 論理1を指す電圧 |
+30.0 VDC | 最大電圧 この値を超えると、カメラが故障する場合があります。 |
トリガー入力の応答速度
トリガー入力に対する応答速度は、以下の通りです。
トリガー入力チャタリング防止機能
GigEカメラには、トリガー入力にチャタリング防止機能があります。本機能を使用するためには、シーケンスプロパティーのTriggerDebounceプロパティーに1~20000マイクロ秒までの時間を設定します (0: 無効)。本機能を有効にした場合、トリガー入力に遅延が発生しますのでご注意ください。
キーポイント
本機能は、GigEカメラでのみサポートされています。USBカメラでは使用できません。
ストロボ出力の内部回路
外部トリガーコネクターからストロボタイミングを出力することができます。ストロボ出力の内部回路は下図を参照してください。出力回路とカメラ内部はフォトカプラーで絶縁されています。
ストロボ出力ラインで制御できる電圧の範囲は下表を参照してください。最大シンク電流は50mAまでです。
電圧 | 意味 |
---|---|
< + 3.3 VDC | I/O出力の動作が不安定になります |
+ 3.3 ~ + 24 VDC | 推奨電圧 |
+ 30.0 VDC | 最大電圧。 この値を超えると、カメラが故障する場合があります |
ストロボ出力の応答速度
ストロボ出力に対する応答速度は、以下の通りです。
トリガータイミング
記号 | 説明 |
---|---|
a | 外部トリガー入力 |
b | シャッタータイミング |
c | ストロボ出力 |
t1 ExposureDelay設定値
t2 ExposureTime設定値
t3 StrobeDelay設定値
t4 StrobeTime設定値
t5 外部トリガー禁止期間
(t1~t4 単位: マイクロ秒)
キーポイント
各入出力には、前記入出力の応答遅延が加わります。
t1(ExposureDelay)には下表に示す時間が加算されます。
acA2500-14gm/gcカメラを“Strobe”モード (外部トリガーモード)で使用する場合、外部にストロボ照明が必要になります。
ストロボ照明を使用しない場合、カメラはローリングシャッターモードで動作するため、移動物体を正しく認識できません。
カメラ型名 | t1(ExposureDelay)加算時間 |
---|---|
acA640-100gm | 17.62 マイクロ秒 |
acA640-120gm | 17.62 マイクロ秒 |
acA1300-60gm | 43 マイクロ秒 |
acA1600-20gm/gc | 45.54 マイクロ秒 |
acA1600-60gm/gc | 41.50 マイクロ秒 |
acA2440-20gm/gc | 40 マイクロ秒 |
acA2500-14gm/gc | 848.00 マイクロ秒 |
acA2500-20gm/gc | 5 ~ 43マイクロ秒 |
acA3800-10gm | 2900マイクロ秒 |
acA3800-10gc | 2550マイクロ秒 |
acA4024-8gm/gc | 2031マイクロ秒 |
acA5472-5gm/gc | 3185マイクロ秒 |