Vision Guide 8.0の概要
Vision Guide 8.0の目的
Vision Guide 8.0は、多様なマシンビジョンのアプリケーションに使用でき、また、ロボットガイダンスアプリケーションに必要なビジョンツールを提供することを主な目的としています。Vision Guide 8.0の一般的なアプリケーションとして、部品の位置決めと移動、部品検査、寸法計測などがあります。移動とビジョンの両方を組み込む必要のあるアプリケーションのほとんどに、Vision Guide 8.0とエプソンロボットを使用することができます。
Vision Guide 8.0と他のビジョンシステムとの主な違いは、Vision Guide 8.0が統合ロボットビジョンシステムとして設計されているという点です。エプソンロボットを使用することにより、Vision Guide 8.0システムに組み込まれたカメラキャリブレーション手順などの多くの機能をお使いいただけます。ビジョンを使用したアプリケーションを完了する時間を大幅に短縮します。
Vision Guide 8.0の特徴
Vision Guide 8.0に装備されている基本的な特徴 ツールは、次のとおりです。
- 多様なカメラ方向と、キャリブレーションをサポートするツールを装備しています。キャリブレーションは、他のロボットビジョンシステムよりも簡単で、高精度です。
- GUI操作により簡単にプロトタイプを作成できます。ここで作成したプロトタイプビジョンシーケンスを、最終アプリケーションに使用することもできます。
- Epson RC+ 8.0プログラミングと開発環境に完全統合できます。
- 2値検査ツールは、オブジェクトのサイズ、形状、位置をさまざまに計測できます。穴を数えるツールや与えられたあいまいな形状の丸みを示すツールもあります。
- Geometricサーチツールは、幾何学的形状の対象物に基づいてモデルを検出します。
- 正規化相関サーチツールは、テンプレートマッチング先端技術を利用して、多様な光条件の下でオブジェクトの位置決めします。
- エッジ検出ツールは、サブピクセル精度で、特定エッジの位置決めします。
- LineFinderツール, ArcFinderツールは、サブピクセル精度で、簡単に直線や円弧のエッジが検出でき、正確な位置決めを可能にします。
- ポーラーサーチツールは、複雑なオブジェクトの回転を迅速に計測する高速の角度検索ツールです。このツールは、ビジョンガイダンスロボットのピックアンドプレイスアプリケーションに非常に有益です。
- DefectFinderツールは、テンプレート画像との差分検査を実施し、画像上の欠陥検出を可能にします。
- ライン ポイントツールは、複数の点を結ぶ線を作成するメカニズムと、測定能力を持っています。
- フレームツールは、すべてのビジョンツールを「リファレンスフレーム」に基づいてダイナミックに位置決めをすることができます。
- オブジェクトの参照メカニズムは、あるビジョンツールの位置決めをするときに、他のビジョンツールの結果を基準とすることができます。したがって、開発時間を節約することができます。
- ヒストグラムチャートは、ピクセルデータをより詳細に見るだけでなく、それを必要とするツールの正常範囲を設定するのにも、強力なメカニズムとなります。
- 統計演算は、平均, 標準偏差, 範囲, 最小値, 最大値, その他の統計が組み込まれていて、設計時または実行時に各ビジョンツールに参照させることができます。
- カメラレンズ, カメラ, ロボット周辺部品の、角度のずれの自動補正機能を装備しています。
- ColorMatchツールやColorFilter操作など、カラーカメラ、カラー画像をサポートします。