操作上の注意

操作を行う方は、以下の安全に関する注意事項に、したがってください。

警告


  • 操作をする前に、安全マニュアルを必ずお読みください。安全に関する注意事項を理解せずにロボットシステムの操作を行うと、非常に危険で、重傷や重大な損害の可能性があります。

  • ロボットシステムを操作するときは、安全防護柵の内側に人がいないことを確認してください。安全防護柵内に人がいても、ティーチング用操作モードで、ロボットシステムの操作が可能です。動作は常に制限状態 (低速 ローパワー状態)となり、作業者の安全を確保していますが、マニピュレーターが不測の動作を行った場合、大変危険で重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。

  • ロボットシステム操作中にマニピュレーターが異常な動作をしたら、ためらわず非常停止スイッチを押してください。

警告


  • 電源のロックアウトは、電源プラグを抜くことにより行います。AC電源ケーブルは必ず電源プラグに接続し、工場電源などには直結しないでください。
  • 交換作業は、作業中であることを周知した上で、必ずコントローラーと関連装置の電源をオフし、電源プラグを抜いた状態で行ってください。通電したままの作業は、感電の危険や故障の可能性があります。
  • コントローラーの電源が入ったまま、M/Cケーブルコネクターを着脱しないでください。マニピュレーターが異常動作をするおそれがあり、非常に危険です。また、通電したままの作業は、感電の危険や故障の可能性があります。

注意


  • ロボットシステムの操作は、原則として一人で行ってください。やむを得ない場合は、声を掛け合うなど安全上の配慮をしてください。
  • 第1関節, 第2関節, 第4関節:
    動作角度 5度以下の範囲で繰り返しマニピュレーターを動作させる場合は、関節部に使われるベアリングの油膜切れが起きやすくなります。動作を繰り返すと、早期破損の可能性があります。早期破損を防止するため、目安として1時間に1回程度、各軸の動作角度が50度以上になるよう、マニピュレーターを動作させてください。
    第3関節:
    ハンドの上下の移動距離が10 mm以下の場合は、目安として1時間に1回程度、最大ストロークの半分以上を目安にハンドを動作させてください。
  • ロボットの低速動作 (Speed: 5 ~ 20%程度)時に、アーム姿勢とハンド負荷の組み合わせによって、動作中に継続的に振動 (共振現象)が発生する場合があります。アームの固有振動数に起因する現象のため、次の対策を行うことで振動を抑制することができます。
    • ロボットの速度を変更する
    • 教示ポイントを変更する
    • ハンド負荷を変更する