配布用ライブラリーの作成

ライブラリーの使用を希望するユーザー (以下、ライブラリーユーザー)に配布するための、ライブラリーの作成方法を説明します。

ライブラリーの配布に際し、利用できるライブラリーユーザーを特定することができます。配布形態に応じたライブラリーの価格設定を行う場合などに利用ください。

記号 利用可能なライブラリーユーザー 用途 必要な情報
a 指定したコントローラーの利用者のみ 特定のコントローラーでの利用を許可します。
ライブラリーユーザーは動作させたいコントローラーの台数分のライブラリーを購入し、有効化する必要があります。
ライブラリー開発者は台数分のシリアル番号を入手し、認証キーを発行してください。
Distribution License,
ライブラリーユーザーのコントローラーのシリアル番号(ライブラリーユーザーのRC+からも出力可能です。事前に入手してください)
b 指定したPCの利用者のみ 特定のPCで動作するRC+の仮想コントローラーでの利用を許可します。
実機のコントローラーとは異なります。
ライブラリーユーザーは動作させたいPCの台数分のライブラリーを購入し、有効化する必要があります。
ライブラリー開発者は台数分のPCハードウェアIDを入手し、認証キーを発行してください。
Distribution License,
ライブラリーユーザーのPCハードウェアID
(ライブラリーユーザーのRC+から出力可能です。事前に入手してください)
c 認証キーを受け取った全ての利用者 ライブラリーユーザーはコントローラーやPCの制限なく利用できます。
ライブラリーユーザーは有効化を行う必要があります。
Distribution License,
ライブラリー開発者が定めた任意の文字列(設定のみに使用しますライブラリーユーザーの有効化には不要です)
d ライブラリーを受け取った全ての利用者 ライブラリーユーザーはコントローラーやPCの制限なく利用できます。
ライブラリーユーザーは有効化をせずに利用可能です。
Distribution License
  1. 配布するライブラリーのプロジェクトを開きます。

  2. [拡張]メニューから[Library Builder]を選択します。

  3. プロジェクトのビルドに成功すると、[Library Builder]ダイアログが開きます。

    キーポイント


    Epson RC+ 8.0 Ver8.1.0.0では、TP4 (操作モード:AUTO)でLibrary Builderを使用できません。
    TP4 (操作モード:AUTO)については、以下のマニュアルを参照してください。

    "ロボットコントローラーオプション ティーチングペンダント TP4マニュアル - 操作モード (TEACH, AUTO,TEST)"

  4. エプソンから配布される Distribution License を入力します。

  5. [ライブラリー配布]ボタンをクリックします。

  6. 表示された[ライブラリー配布]ウィザードにおいて、配布するライブラリーに対して、認証キーによる有効化を必要とするかどうかを選択します。

    • [はい] : 利用可能なライブラリーユーザーがd以外の場合に選択します。次の手順へ進んでください。
    • [いいえ] : 利用可能なライブラリーユーザーがdの場合に選択します。手順9へ進んでください。
  7. 利用を特定したいライブラリーユーザーに応じて、ライブラリーを有効化するデバイスを選択します。

    • [コントローラー] : 利用可能なライブラリーユーザーがaの場合に選択します。
    • [PC(仮想コントローラー)] : 利用可能なライブラリーユーザーがbの場合に選択します。
    • [指定しない] : 利用可能なライブラリーユーザーがcの場合に選択します。
  8. 選択したデバイスに応じて、下記情報を入力します。

    • [コントローラー]を選択した場合:
      [追加]ボタンから、ライブラリーユーザーから取得した、コントローラーのシリアル番号が記載されたcsvファイルを読み込みます。
      [クリップボードから追加]ボタンをクリックすると、クリップボードの文字列が追加されます。シリアル番号をコピー&ペーストする際にご使用ください。

      キーポイント


      複数のシリアル番号を読み込み、一度に、複数コントローラーの認証キーを生成することができます。

    • [PC (仮想コントローラー)]を選択した場合:
      [追加]ボタンから、ライブラリーユーザーから取得した、PCハードウェアIDが記載されたcsvファイルを読み込みます。

      キーポイント


      複数のPCハードウェアIDを読み込み、一度に、複数PCの認証キーを生成することができます。

    • [指定しない]を選択した場合:
      任意のキーを入力します。最大32文字の英数字とアンダースコア、ハイフンが使用できます。
      キーを入力しなくても「c. 登録を行った利用者のみが利用可能」な配布ライブラリーは作成可能です。

      キーポイント


      生成される認証キーは、デバイスに関わらず、ライブラリーを有効化できるようになります。

  9. ライブラリーと認証キーの出力先を指定します。

  10. ライブラリーと認証キーが出力されます (手順6で[いいえ]を選択した場合は、認証キーは出力されません)。
    [エクスプローラーでフォルダを開く]ボタンをクリックすると、出力先フォルダーが表示されます。