非常停止
マニピュレーターの動作中に異常を感じたら、ためらわずに非常停止スイッチを押してください。非常停止スイッチを押すと直ちにマニピュレーターが減速動作に切り替わり最大減速度にて停止します。
マニピュレーターが正常に動いている場合は、むやみに非常停止スイッチを押すことは避けてください。
- マニピュレーターが周辺装置などに衝突する恐れがあります。
非常停止スイッチを押すと、停止するまでのマニピュレーターの動作軌道が、正常動作時の軌道とは異なります。 - ブレーキ寿命が短くなります。
ブレーキがロックするため、ブレーキの摩擦板が摩耗します。
通常のブレーキ寿命の目安: 約2年(100回/日ブレーキを動作させた場合)
ただし、通常のリレー寿命の目安は約20,000回です。むやみに非常停止スイッチを押すと、リレーの寿命に影響を与えます。 - 減速機に衝撃が加わるため、減速機寿命が低下する可能性があります。
非常時以外 (正常なとき)にマニピュレーターを非常停止状態にさせたい場合は、マニピュレーターが動作していないときに非常停止スイッチを押してください。
非常停止スイッチの配線方法などは、以下に記載されています。
マニピュレーター動作中に、電源をオフしないでください。緊急時にマニピュレーターを停止させる場合は、必ずコントローラーのE-STOPを使用して停止させるようにしてください。
マニピュレーターの動作中に電源をオフし、マニピュレーターを停止させた場合は、以下のトラブルが起こる可能性があります。
- 減速機寿命低下、および破損
- 関節部の位置ずれ
また、マニピュレーターの動作中に停電などやむを得ず電源オフが発生した場合は、電源復旧時に以下の確認を行ってください。
- 減速機に破損がないか
- 関節部に位置ずれがないか
位置ずれがある場合は、メンテナンスが必要です。詳しくは販売元にお問い合わせください。
マニピュレーターの動作中にエラーが発生し緊急停止した場合も、同様のトラブルが発生する可能性があります。マニピュレーターの状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを行ってください。
非常停止スイッチは、以下に注意してお使いください。
- 非常停止スイッチ (E-STOP)は、緊急時にマニピュレーターを停止する場合のみに限定して使用してください。
- 緊急時に非常停止スイッチ (E-STOP)を押す以外で、プログラム動作中のマニピュレーターを停止する場合は、Pause (一時停止), STOP (プログラム停止)による命令、により行ってください。Pause, STOP命令は、励磁が切れないため、ブレーキはロックしません。
- 非常停止時は、架台に大きな力がかかります。移動プラットフォームにマニピュレーターを設置する場合は、装置の転倒や脱落がないように設計してください。
ブレーキの故障確認は、以下を参照してください。
キーポイント
本機種の非常停止入力は、テストパルスに対応していません。
非常停止時の停止距離について
非常停止スイッチを押しても、動作中のマニピュレーターは瞬時に停止することはできません。また、停止時間および移動量は、以下のような要因により異なります。
- ハンド質量: WEIGHT設定、ACCEL設定
- ワーク質量: SPEED設定、動作姿勢 など
マニピュレーターの停止時間、および移動量は、以下を参照してください。