操作

CC-Linkを実装した場合、他のフィールドバスI/Oオプションと操作の異なる点があります。その使用方法について説明します。

  • リモート入出力

    リモート入力 (RX)と、リモート出力 (RY)は、ON/OFF情報です。リモートデータはビットデータで、FROM/TO命令は、16ビット (ワード)単位で実行されます。

    以下、表中の"n"は、局番設定によってマスター局に設定されたアドレスです。

  • リモート入力一覧 (RC+からの出力 / PLCへの入力)
    (バージョン: ver2.00 / 拡張サイクリック設定: 2 / 入出力バイト数: 92 (4局占有)) *1

    信号方向: リモートデバイス局 (CC-Link基板)→マスター局 (PLC)

    "未使用"のビットは、ユーザーに解放されています。SPELプログラムで自由に使用することができます。

    アドレス 信号名 コントローラー

    出力ビット番号

    RXn0 Ready *1 512
    RXn1 Running *1 513
    RXn2 Paused *1 514
    RXn3 Error *1 515
    RXn4 未使用 516
    RXn5 SafeguardOn *1 517
    RXn6 SError *1 518
    RXn7 Warning *1 519
    RXn8 MotorsOn *1 520
    RXn9 AtHome *1 521
    RXnA CurrProg1 *1 522
    RXnB CurrProg2 *1 523
    RXnC CurrProg4 *1 524
    RXnD AutoMode *1 525
    RXnE TeachMode *1 526
    RXnF ErrorCode1 *1 527
    RX(n+1)0 ErrorCode2 *1 528
    RX(n+1)1 ErrorCode4 *1 529
    RX(n+1)2 ErrorCode8 *1 530
    RX(n+1)3 ErrorCode16 *1 531
    RX(n+1)4 ErrorCode32 *1 532
    RX(n+1)5 ErrorCode64 *1 533
    RX(n+1)6 ErrorCode128 *1 534
    RX(n+1)7 ErrorCode256 *1 535
    RX(n+1)8 ErrorCode512 *1 536
    RX(n+1)9 ErrorCode1024 *1 537
    RX(n+1)A ErrorCode2048 *1 538
    RX(n+1)B ErrorCode4096 *1 539
    RX(n+1)C ErrorCode8192 *1 540
    RX(n+1)D CmdRunning *1 541
    RX(n+1)E CmdError *1 542
    RX(n+1)F EStopOff *1 543
    RX(n+2)0 未使用 544
    RX(n+D)8 未使用 728
    RX(n+D)9 未使用 729
    RX(n+D)A 未使用 730
    RX(n+D)B リモートReady *2 731
    RX(n+D)C 未使用 732
    RX(n+D)D 未使用 733
    RX(n+D)E 未使用 734
    RX(n+D)F 未使用 735

*1: 初期設定では、フィールドバススレーブI/Oにリモートコントロール入出力は割りあてられていません。

フィールドバススレーブI/Oにリモートコントロール入出力を割りあてるには、以下を参照してください。

リモートコントロール入出力設定

*2: コントローラーの電源投入時、CC-Link基板の初期化が完了すると、リモートReadyフラグ (この例では[RX(n+D)B])がONになります。

リモートReadyのI/O割付を変更、または無効(未使用)にすることはできません。

CC-Link

バージョン

拡張サイクリック数 バイト数 (占有局数) リモートReady

ビット番号

1.10 - 1~12 (占有局数1) 539
13~24 (占有局数2) 571
25~36 (占有局数3) 603
37~48 (占有局数4) 635
2.00 1倍 12 (占有局数1) 539
24 (占有局数2) 571
36 (占有局数3) 603
48 (占有局数4) 635
2倍 20 (占有局数1) 539
44 (占有局数2) 603
68 (占有局数3) 667
92 (占有局数4) 731
4倍 40 (占有局数1) 571
88 (占有局数2) 699
136 (占有局数3) 827
184 (占有局数4) 955
8倍 80 (占有局数1) 635
176 (占有局数2) 891
  • リモート出力一覧 (RC+への入力 / PLCからの出力)*1
    (バージョン: ver2.00 / 拡張サイクリック設定: 2 / 入出力バイト数: 92 (4局占有))

    信号方向: マスター局 (PLC)(リモートデバイス局 (CC-Link基板))

    "未使用"のビットは、ユーザーに解放されています。SPELプログラムで自由に使用することができます。

    アドレス 信号名 コントローラー ビット番号
    RYn0 Start* 512
    RYn1 SelProg1* 513
    RYn2 SelProg2* 514
    RYn3 SelProg4* 515
    RYn4 Stop* 516
    RYn5 Pause* 517
    RYn6 Continue* 518
    RYn7 Reset* 519
    RYn8 SetMotorsOn* 520
    RYn9 SetMotorsOff* 521
    RYnA Home* 522
    RYnB Shutdown* 523
    RYnC 未使用 524
    RYnD 未使用 525
    RYnE 未使用 526
    RYnF 未使用 527
    RY(n+1)0 未使用 528
    RY(n+C)F 未使用 719
    RY(n+D)0 未使用 720
    RY(n+D)1 未使用 721
    RY(n+D)2 未使用 722
    RY(n+D)3 未使用 723
    RY(n+D)4 未使用 724
    RY(n+D)5 未使用 725
    RY(n+D)6 未使用 726
    RY(n+D)7 未使用 727
    RY(n+D)8 未使用 728
    RY(n+D)9 未使用 729
    RY(n+D)A 未使用 730
    RY(n+D)B 未使用 731
    RY(n+D)C 未使用 732
    RY(n+D)D 未使用 733
    RY(n+D)E 未使用 734
    RY(n+D)F 未使用 735

* 初期設定では、フィールドバススレーブI/Oにリモートコントロール入出力は割りあてられていません。

フィールドバススレーブI/Oにリモートコントロール入出力を割りあてるには、以下を参照してください。

リモートコントロール入出力設定

  • リモートレジスター

    リモートレジスター (RWr, RWw)は、数値データです。
    以下、表中の、"m"は、局番設定によってマスター局に設定されたアドレスです。

  • リモートレジスター一覧
    (バージョン: ver2.00 / 拡張サイクリック設定: 2 / 入出力バイト数: 92 (4局占有)の時) *1

信号方向: リモートデバイス局 (CC-Link基板)→マスター局 (PLC)

"未使用"レジスターは、ユーザーに解放されています。SPELプログラムで自由に使用することができます。

アドレス 信号名 コントローラー ワード番号 コントローラー ビット番号
RWrm+0 未使用 46 736~751
RWrm+1 未使用 47 752~767
RWrm+1D 未使用 75 1200~1215
RWrm+1E 未使用 76 1216~1231
RWrm+1F 未使用 77 1232~1247

信号方向: マスター局 (PLC)→ リモートデバイス局 (CC-Link基板)
"未使用"レジスターは、ユーザーに解放されています。SPELプログラムで自由に使用することができます。

アドレス 信号名 コントローラー ワード番号 コントローラー ビット番号
RWwm+0 未使用 46 736~751
RWwm+1 未使用 47 752~767
RWwm+1D 未使用 75 1200~1215
RWwm+1E 未使用 76 1216~1231
RWwm+1F 未使用 77 1232~1247

入出力サイズにより、占有局数, リモート入出力領域, リモートレジスター領域が変わります。

CC-Link Ver1.10

入力/出力バイト設定

(RC+)

占有局数 リモート入出力

(バイト換算)

リモートレジスター

(バイト換算)

0 < 入出力サイズ = < 4 1 S 0
4 < 入出力サイズ = < 12 4 入出力サイズ - 4
12 < 入出力サイズ = < 24 2 8 入出力サイズ - 8
24 < 入出力サイズ = < 36 3 12 入出力サイズ - 12
36 < 入出力サイズ = < 48 4 16 入出力サイズ - 16

キーポイント


RC+の入出力サイズを32バイト (デフォルト値)に設定したとき、占有局数は3局、リモート入出力は12バイト、リモートレジスターは20バイト (10ワード)となり、システム予約領域は4バイトとなります。

入出力サイズを36バイトに設定したとき、占有局数は3局、リモート入出力は12バイト、リモートレジスターは24バイト (12ワード)となり、システム予約領域は0バイトとなります。

Ver2.00ではシステム予約領域はありません。

CC-Link Ver2.00

占有局数 拡張サイクリック数
1倍 2倍 4倍 8倍
1 12 bytes 20 bytes 40 bytes 80 bytes
32 bits 4 words 32 bits 8 words 64 bits 16 words 128 bits 32 words
2 24 bytes 44 bytes 88 bytes 176 bytes
64 bits 8 words 96 bits 16 words 192 bits 32 words 384 bits 64 words
3 36 bytes 68 bytes 136 bytes -
96 bits 12 words 160 bits 24 words 320 bits 48 words
4 48 bytes 92 bytes 184 bytes -
128 bits 16 words 224 bits 32 words 448 bits 64 words

占有局数は、CC-Linkネットワーク上の占有局数です。マスター局に設定してください。

リモート入出力は、オンオフ情報です。

リモート入出力データはビットデータで、FROM/TO命令は、16ビット単位で実行されます。リモートレジスターは数値データです。