開梱から設置

開梱から設置に関する注意

マニピュレーター、および関連機器の運搬と設置は、当社、および販売元が行っている、導入トレーニングを受けた方が行ってください。また、必ず各国の法規と法令にしたがってください。

警告

玉掛け, クレーン作業, フォークリフトの運転など運搬作業は、有資格作業者により、行ってください。無資格作業者による作業は、非常に危険で重傷や重大な損害の可能性があります。

注意

マニピュレーターは、納入された状態のまま、台車などで運搬してください。
搬送用パレットに固定されているマニピュレーターは、固定ボルトをはずすと倒れます。マニピュレーターで手や足をはさまないように十分注意してください。
アームは結束バンドなどで固定されています。手などのはさみ込みを防止するため、設置が完了するまで、結束バンドをはずさないでください。
マニピュレーターの運搬は、運搬具に固定するか、あみかけ部 (アーム1の下やベース下面)に手をかけて、2人以上で行ってください。ベース下面に手をかける場合は、手指をはさまないように十分注意してください。

架台取付仕様
- GX8-A/GX8-B/GX8-C45***: 約33 kg: 73 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C55***: 約34 kg: 75 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C65***: 約35 kg: 77 lb (ポンド)
壁取付仕様
- GX8-A/GX8-B/GX8-C45**W: 約35 kg: 77 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C55**W: 約36 kg: 79 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C65**W: 約37 kg: 82 lb (ポンド)
天井取付仕様
- GX8-A/GX8-B/GX8-C45**R: 約33 kg: 73 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C55**R: 約34 kg: 75 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C65**R: 約35 kg: 77 lb (ポンド)
長距離を運搬するときは、運搬具に直接マニピュレーターを固定し、倒れないようにしてください。また、必要に応じて納入時と同等の梱包にして運搬してください。
周辺の建物, 構造物, 機器などと干渉しないようにマニピュレーターを配置してください。周辺機器と衝突したり、人体を挟み込むおそれがあります。
架台の剛性によっては、マニピュレーター動作時に共振 (共振音や微振動)が発生する場合があります。共振が発生する場合には、架台の剛性をあげるか、マニピュレーターの速度または加減速度を変更してください。

標準仕様とESDのマニピュレーター設置方法について説明しています。

「架台取付仕様」
「壁取付仕様」
「天井取付仕様」

クリーン&ESD仕様とプロテクション仕様のマニピュレーターの場合は、以下を参照してください。

「クリーン&ESD仕様」
「プロテクション仕様」

つり上げによるマニピュレーターの運搬作業は、以下の手順に従って実施してください。

マニピュレーターのベース上部に、アイボルトを取りつけます。
マニピュレーターのアームを、伸ばした姿勢にします。
つり上げベルトをアーム2に固定できるようにします。斜線部の金属部を目安に、バンドがずれないようにかけてください。
キーポイント

樹脂カバー部にかかってしまうと、カバーが破損する可能性がありますので、ご注意ください。
マニピュレーターが倒れないように、⽮印で⽰している位置を支えてつり上げ、設置先の架台までマニピュレーターを移動させます。

記号	説明
a	つり上げベルト
b	M8アイボルト(同梱)

架台取付仕様

注意

架台取付仕様の設置や移設作業は、必ず2人以上で行ってください。マニピュレーター質量は、以下のとおりです。マニピュレーターの落下による損害や、手や足などの挟み込みに十分注意してください。

GX8-A/GX8-B/GX8-C45***: 約33 kg: 73 lb (ポンド)
GX8-A/GX8-B/GX8-C55***: 約34 kg: 75 lb (ポンド)
GX8-A/GX8-B/GX8-C65***: 約35 kg: 77 lb (ポンド)

標準仕様

ベースを4本のボルトで架台に固定します。ワッシャーは必ず使用してください。

締付トルク:
- M8: 32.0 N·m (326 kgf·cm)
- M10: 58.0 N·m (626 kgf·cm)
キーポイント

ボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。

記号説明

a 4×M8×40

b スプリングワッシャー

c 平ワッシャー

d 20 mm

e
ねじ穴
深さ20 mm以上
アームを固定している結束バンドを、ニッパーなどで切ります。

記号説明

a シート

b ワッシャー

c ボルト: M4×35

d 結束バンド

e ワッシャー

f ボルト: M8×20
手順2の結束バンドを固定していたボルトを取りはずします。
輸送用固定治具を取りはずします。

記号	説明
a	4×M8×40
b	スプリングワッシャー
c	平ワッシャー
d	20 mm
e	ねじ穴深さ20 mm以上

記号	説明
a	シート
b	ワッシャー
c	ボルト: M4×35
d	結束バンド
e	ワッシャー
f	ボルト: M8×20

キーポイント

ケーブル下面出しの場合:
ベースを固定する架台の中心に、スペースを確保してください。
径: ø150 mm以上
深さ: M/CケーブルLアングルタイプ 120 mm以上、M/Cケーブルストレートタイプ 190 mm以上

壁取付仕様

警告

壁取付仕様の設置や移設作業は、必ず2人以上で行ってください。マニピュレーター質量は以下のとおりです。マニピュレーターの落下による損害や、手や足などの挟み込みに十分注意してください。
- GX8-A/GX8-B/GX8-C45**W: 約35 kg: 77 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C55**W: 約36 kg: 79 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C65**W: 約37 kg: 82 lb (ポンド)
マニピュレーターを壁面などに設置する場合は、固定用のボルトをすべて固定するまで、支えをはずさないでください。固定が不十分な状態で支えをはずすと、マニピュレーターが落下するおそれがあり非常に危険です。

標準仕様

アームを伸ばした状態で梱包箱からマニピュレーターを取り出します。

キーポイント

自重により関節が回転する可能性があります。手や指の挟み込みに十分注意してください。
ベースを6本のボルトで壁に固定します。
ワッシャーは必ず使用してください。
締付トルク: 32.0 N·m (326 kgf·cm)

記号説明

a
6×M8 ねじ穴
深さ20 mm以上

b 6×平ワッシャー

c 6×スプリングワッシャー

d 6×M8×40

キーポイント

ボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。
輸送用固定治具を取りはずします。

記号	説明
a	6×M8 ねじ穴深さ20 mm以上
b	6×平ワッシャー
c	6×スプリングワッシャー
d	6×M8×40

天井取付仕様

警告

天井取付仕様の設置や移設作業は、必ず2人以上で行ってください。マニピュレーター質量は以下のとおりです。マニピュレーターの落下による損害や、手や足などの挟み込みに十分注意してください。
- GX8-A/GX8-B/GX8-C45**R: 約33 kg: 73 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C55**R: 約34 kg: 75 lb (ポンド)
- GX8-A/GX8-B/GX8-C65**R: 約35 kg: 77 lb (ポンド)
マニピュレーターを天井面などに設置する場合は、固定用のボルトをすべて固定するまで、支えをはずさないでください。固定が不十分な状態で支えをはずすと、マニピュレーターが落下するおそれがあり非常に危険です。

標準仕様

アームを伸ばした状態で梱包箱からマニピュレーターを取り出します。

キーポイント

自重により関節が回転する可能性があります。手や指の挟み込みに十分注意してください。
ベースを4本のボルトで天井に固定します。ワッシャーは必ず使用してください。

締付トルク:
- M8: 32.0 N·m (326 kgf·cm)
- M10: 58.0 N·m (592 kgf·cm)
記号説明

a
ねじ穴
深さ20 mm以上

b 平ワッシャー

c スプリングワッシャー

d 4×M8×40

キーポイント

ボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。
輸送用固定治具を取りはずします。

記号	説明
a	ねじ穴深さ20 mm以上
b	平ワッシャー
c	スプリングワッシャー
d	4×M8×40

クリーン&ESD仕様

クリーンルーム前室などで開梱します。
マニピュレーターが倒れないよう、マニピュレーターを運搬具 (またはパレット)にボルトで固定します。
マニピュレーター表面を、エチルアルコール、または純水を含ませた不織布などで拭きます。
クリーンルームに搬入します。
各設置仕様の手順を参照し、マニピュレーターを設置します。
架台取付仕様
壁取付仕様
天井取付仕様
排気ポートに排気チューブを接続します。
マニピュレーターがクリーン&ESD仕様の場合は、排気の接続が必要です。詳細は、以下に記載されています。
Appendix A: 仕様表

プロテクション仕様

各設置仕様の手順を参照し、マニピュレーターを設置します。
架台取付仕様
壁取付仕様
天井取付仕様

マニピュレーターがプロテクション仕様の場合は、次の注意が必要です。

警告

M/Cケーブルコネクターは、マニピュレーター設置後、直ちにマニピュレーターに接続してください。非接続状態では、保護等級 (IP65)が保証されず、感電の危険や故障を引き起こす可能性があります。

注意

特殊環境下 (油煙や粉塵など)でマニピュレーターを動作させるときは、コントローラーを同環境に設置しないでください。コントローラーは保護等級 (IP65)を満たしません。特殊環境下での使用はコントローラーの破損や故障を引き起こす可能性があります。

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