MsgBox
ダイアログボックスのメッセージを表示し、ユーザーがボタンを選択するのを待ちます。
書式
MsgBox メッセージ$ [, ボタンの種類] [, タイトル$] [, 結果を受け取る整数]
パラメーター
- メッセージ$
- 表示されるメッセージ
- ボタンの種類
- 表示するボタンの数と型, アイコンのスタイル, ボタンの見出しなどを指定する値の合計を表わす数値、または式を指定します。
最初の値のグループ(0 - 5) はボタンの数と種類を示します。
2番目のグループ(16,32,48,64)はアイコンのスタイルを示します。
3番目のグループ(0,256,512)はデフォルトのボタンを決定します。それぞれのグループから値を1つだけ選択して合計したものがボタンの種類引数の値になります。
Epson RC+には、このパラメーター用にあらかじめ決められた定数があり、下記表の値を用います。省略可能です。ボタンの数と種類
定数 値 意味 MB_OK 0 [OK]ボタンだけを表示 MB_OKCANCEL 1 [OK]と[キャンセルボタン]を表示 MB_ABORTRETRYIGNORE 2 [中止][再試行][無視]ボタンを表示 MB_YESNOCANCEL 3 [はい][いいえ][キャンセルボタン]を表示 MB_YESNO 4 [はい][いいえ]ボタンを表示 MB_RETRYCANCEL 5 [再試行]と[キャンセルボタン]を表示 アイコンのスタイル
定数 値 意味 MB_ICONSTOP 16 Stop サイン MB_ICONQUESTION 32 "?"マーク MB_ICONEXCLAMATION 48 "!"マーク MB_ICONINFORMATION 64 "i"マーク デフォルトのボタン
定数 値 意味 MB_DEFBUTTON1 0 1番目のボタンはデフォルト MB_DEFBUTTON2 256 2番目のボタンはデフォルト MB_DEFBUTTON3 512 3番目のボタンはデフォルト
- タイトル$
- ダイアログボックスのタイトルバーに表示される文を指定します。省略可能です。
- 結果を受け取る整数
- ユーザーの選択を表わす値 (整数)を受け取る変数を指定します。Epson RC+には、このパラメーター用にあらかじめ決められた定数があります。このパラメーターで返される値は、下記表のとおりです。省略可能です。
定数 値 意味 IDOK 1 [OK]ボタンが選択された。 IDCANCEL 2 [キャンセル]ボタンが選択された。 IDABORT 3 [中止]ボタンが選択された。 IDRETRY 4 [再試行]ボタンが選択された。 IDIGNORE 5 [無視]ボタンが選択された。 IDYES 6 [はい]ボタンが選択された。 IDNO 7 [いいえ]ボタンが選択された。
解説
MsgBoxは、自動的にメッセージをフォーマットします。白紙状態にしたい場合は、メッセージにCRLFを用います。下記例を参照してください。
参照
InputBox
MsgBox使用例
下記の例では、ユーザーに、作業を継続するか、しないかを確認するメッセージボックスを表示します。メッセージボックスは、[はい]と[いいえ]の2つのボタンを表示します。"?"マークアイコンも表示します。ユーザーがボタンを選択して、MsgBoxが返ってくると、その答えを検討します。[いいえ]が答えだと、Quitコマンドですべてのタスクを終了します。
Function msgtest
String msg$, title$
Integer mFlags, answer
msg$ = Chr$(34) + "作業完了" + Chr$(34) + CRLF
msg$ = msg$ + "続けますか?"
title$ = "サンプル"
mFlags = MB_YESNO + MB_ICONQUESTION
MsgBox msg$, mFlags, title$, answer
If answer = IDNO then
Quit All
EndIf
Fend
上記のコードで作られるメッセージボックスは、下記画面のようになります。
制限事項
パラメーターのメッセージ$、および タイトル$ に半角カンマ","が含まれる場合、文字列が正しく表示できません。半角カンマを含まない文字列をご使用ください。