INERTIA設定
慣性モーメント(イナーシャ)とINERTIA設定
慣性モーメントとは、物体の回りにくさを表す量で、慣性モーメント, イナーシャ, GD2などの値で表されます。アーム6にハンドなどを取りつけて動作させる場合は、負荷の慣性モーメントを考慮しなければなりません。
注意
- 負荷 (ハンド+ワーク)の慣性モーメントは、必ず0.1 kg·m2以下にしてください。VT6-Bシリーズマニピュレーターは、0.1 kg·m2を超える慣性モーメントに対応するように設計されていません。また、必ず慣性モーメントに応じた値を設定してください。慣性モーメント (イナーシャ)パラメーターに実際の慣性モーメントより小さな値を設定すると、エラーの発生や衝撃の原因となり、十分な機能が発揮できないばかりか、各機構部品の寿命を短くする可能性があります。
VT6-Bシリーズマニピュレーターの許容する負荷の慣性モーメントは、定格0.03 kg·m2, 最大0.1 kg·m2です。負荷の慣性モーメントに応じて、INERTIA命令の負荷の慣性モーメント(イナーシャ)パラメーターの設定変更を行います。設定変更を行うと、アーム6の最大の加減速度が「慣性モーメント」に応じて自動的に補正されます。
アーム6に取りつけた負荷の慣性モーメント
アーム6に取りつけた負荷 (ハンド+ワーク)の慣性モーメントは、Inertia命令の「慣性モーメント(イナーシャ)」パラメーターで設定します。
[ツール]-[ロボットマネージャー]-[ハンド偏心設定]パネル-[慣性モーメント]に設定します。また、[コマンドウィンドウ]で、Inertia命令による設定も可能です。
偏心量とINERTIA設定
注意
- 負荷 (ハンド+ワーク)の偏心量は必ず300 mm以下にしてください。VT6-Bシリーズマニピュレーターは、300 mmを超える偏心量に対応するように設計されていません。また、必ず偏心量に応じた値を設定してください。偏心量パラメーターに実際の偏心量より小さな値を設定すると、エラーの発生や衝撃の原因となり、十分な機能が発揮できないばかりか、各機構部品の寿命を短くする可能性があります。
VT6-Bシリーズマニピュレーターの許容する負荷の偏心量は、定格が50 mm、最大で300 mmです。
負荷の偏心量が定格に応じて、Inertia命令の偏心量パラメーターの設定変更を行います。設定変更を行うと、「偏心量」に応じたマニピュレーターの最大の加減速度が自動的に補正されます。
偏心量
| 記号 | 説明 |
|---|---|
| a | 回転軸 |
| b | フランジ面 |
| c | 負荷重心位置 |
| d | 偏心量(300mm以下) |
| e | 偏心量(300mm以下) |
アーム6に取りつけた負荷の偏心量
アーム6に取りつけた負荷 (ハンド+ワーク)の偏心量は、Inertia命令の「偏心量」パラメーターで設定します。
なお、[偏心量]には、上図 d, e のうち大きいほうの値を設定します。
[ツール]-[ロボットマネージャー]-[ハンド偏心設定]パネル-[偏心量]に設定します。また、[コマンドウィンドウ]で、Inertia命令による設定も可能です。
INERTIA設定時の加減速度の自動補正
グラフ上のパーセンテージは、定格(0.03 kg·m2)設定時の加減速度を100%とした場合の比です。
慣性モーメント パラメーター (kg·m2) | Inertia (慣性モーメント)設定時の 加減速度の自動補正 (%) |
|---|---|
| 0 | 100 |
| 0.03 | 100 |
| 0.05 | 85 |
| 0.08 | 60 |
| 0.1 | 50 |
偏心量設定による自動補正
グラフ上のパーセンテージは、定格(50 mm)設定時の加減速度を100%とした場合の比です。
偏心量パラメーター (mm) | Inertia (偏心量)設定時の 加減速度の自動補正 (%) |
|---|---|
| 0 | 100 |
| 50 | 100 |
| 100 | 40 |
| 200 | 25 |
| 300 | 20 |
慣性モーメントの計算方法
負荷 (ワークを持ったハンド)の慣性モーメントの計算例を示します。
負荷全体の慣性モーメントは、個々の部分(A)~(C)の合計で求められます。
(A), (B), (C)の各慣性モーメントの計算方法は次のとおりです。これらの基本的な形状の慣性モーメントを参考に、負荷全体の慣性モーメントを求めてください。
(A)直方体の慣性モーメント
(B)円柱の慣性モーメント
(C)球の慣性モーメント
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