ThresholdAuto プロパティー

プログラム実行中のみ

適用
ビジョンオブジェクト: Blob、Contour、ImageOp

解説
Blob、ImageOpオブジェクトのThresholdHighプロパティーとThresholdLowプロパティーの値を自動で設定、または返します。

用法

VGet  Sequence.Object.ThresholdAuto, var
VSet  Sequence.Object.ThresholdAuto, value
Sequence
シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
Object
オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。
var
プロパティーの値を示すBoolean型変数
value
プロパティーの新しい値を示すBoolean型または式


  • 0 - False: ThresholdHighプロパティーとThresholdLowプロパティーの値を自動で設定しません。
  • -1 - True: ThresholdHighプロパティーとThresholdLowプロパティーの値を自動で設定します。

デフォルト: False

詳細説明
ThresholdAutoプロパティーによって、ThresholdHighプロパティーとThresholdLowプロパティーの値を自動で設定します。

キーポイント


このプロパティーは、ThresholdMethodプロパティーに置き換えられ、互換性のために実行時にのみ使用できます。VSetを使用してThresholdAutoプロパティーが"True"に設定されている場合、ThresholdMethodプロパティーは「GlobalAuto」に設定されます。VGetを使用してThresholdAutoプロパティーが"False"に設定されている場合、ThresholdMethodプロパティーは「GlobalUser」に設定されます。詳細については、以下を参照してください。

ThresholdMethod プロパティー

ThresholdHighプロパティーは、ThresholdLowプロパティーとともに、対象物(オブジェクト)、背景、画像イメージのエッジを表わすグレーレベル範囲を定義します。ThresholdHighプロパティーは、ブローブとみなされるグレーレベル範囲の上限を定義します。ThresholdLowとThresholdHighで定義されたグレーレベル範囲にあてはまる画像イメージは、どの部分もピクセルの重み付け「1」が割り当てられます。(つまり、その部分はブローブとみなされます。)

Polarityプロパティーが「1 - DarkOnLight」に設定されていると、ThresholdLowとThresholdHighで定義されたグレーレベル範囲のピクセルは黒くなり、それ以外の領域にあるピクセルは白くなります。

Polarityプロパティーが「2 - LightOnDark」に設定されていると、ThresholdLowとThresholdHighで定義されたグレーレベル範囲のピクセルは白くなり、それ以外の領域にあるピクセルは黒くなります。

ThresholdLowとThresholdHighを使う場合の注意点の1つに、それぞれのプロパティーに最適値を見つけることがあります。それには、Vision Guideのヒストグラム機能が有効です。ヒストグラムを実行し、いろいろなグレーレベルにおけるピクセル数の関係を調べます。ヒストグラムダイアログで、ThresholdLowとThresholdHigh変更し、その結果を見ることができます。

キーポイント


入力画像に処理するワークが映らない場合など、画面が均質(真っ黒や真っ白)となった場合においても、ThresholdAutoを"True"に設定している場合は、ブローブ検出が可能なしきい値まで設定値が下がります(常に1つ以上のブローブが検出されるようになります)。

参照
Blobオブジェクト, Contourオブジェクト, ImageOpオブジェクト, Polarity プロパティー, ThresholdLow プロパティー, ThresholdMethod プロパティー