ThresholdLow プロパティー
適用
ビジョンオブジェクト: Blob、Contour、ImageOp、DefectFinder
解説
Blob、DefectFinder、ImageOpオブジェクトのThresholdLowプロパティーの値を設定、または返します。
用法
VGet Sequence.Object.ThresholdLow, var
VSet Sequence.Object.ThresholdLow, value
- Sequence
- シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
- Object
- オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。
- var
- プロパティーの値を示す整数変数
- value
- プロパティーの新しい値を示す整数または式
値
0から254
この値は、ThresholdHigh値よりも小さい値でなければいけません。ThresholdHigh値よりも大きい値になると、エラーになります。
デフォルト: 0
詳細説明
ThresholdLowプロパティーは、ThresholdHighプロパティーとともに、対象物(オブジェクト)、背景、画像イメージのエッジを表わすグレーレベル範囲を定義します。ThresholdLowプロパティーは、ブローブとみなされるグレーレベル範囲の下限を定義します。ThresholdLow とThresholdHighで定義されたグレーレベル範囲にあてはまる画像イメージは、どの部分もピクセルの重み付け「1」が割り当てられます。(つまり、その部分はブローブとみなされます。)
Polarityプロパティーが「DarkOnLight」に設定されていると、ThresholdLowとThresholdHighで定義されたグレーレベル範囲のピクセルは黒くなり、それ以外の領域にあるピクセルは白くなります。
Polarityプロパティーが「LightOnDark」に設定されていると、ThresholdLowとThresholdHighで定義されたグレーレベル範囲のピクセルは白くなり、それ以外の領域にあるピクセルは黒くなります。
ThresholdLowとThresholdHighを使う場合の注意点の1つに、それぞれのプロパティーに最適値を見つけることがあります。それには、Vision Guideのヒストグラム機能が有効です。ヒストグラムを実行し、いろいろなグレーレベルにおけるピクセル数の関係を調べます。ヒストグラムダイアログで、ThresholdLowとThresholdHigh変更し、その結果を見ることができます。
参照
Blobオブジェクト, Contourオブジェクト, DefectFinderオブジェクト, ImageOpオブジェクト, Polarity プロパティー, ThresholdHigh プロパティー