ライブラリー用プロジェクトの作成

  1. ライブラリーの作成には、Epson RC+ Premium Editionのライセンスが必要です。販売元からライセンスキーを購入し、認証を行ってください。
    ライセンスの認証については、以下のマニュアルを参照してください。

    "Epson RC+ 8.0 ユーザーズガイド - システム操作 - Epson RC+ 8.0 の起動 - ライセンス認証"

  2. ライブラリー用のプロジェクトを新規作成します。

  3. ライブラリーを使用するユーザーに公開したい情報には、プレフィックス (接頭辞)を追加します。プレフィックスは末尾のアンダースコア含めて最大10文字で指定してください。
    公開可能な情報は、以下になります。

情報 公開条件
関数 関数名がプレフィックスから始まること
グローバル変数 変数名がプレフィックスから始まること
バックアップ変数 変数名がプレフィックスから始まること
プログラムファイル 以下の条件をすべて満たすこと
・ファイル名がプレフィックスから始まる
・ファイル内に記載された関数、定数、グローバル変数、バックアップ変数が全てプレフィックスから始まる
・ファイル内に記載されているのが、関数、グローバル変数、バックアップ変数、コメントのみである
・公開条件を満たさないインクルードファイルがインクルードされていない
インクルードファイル 以下の条件をすべて満たすこと
・ファイル名がプレフィックスから始まる
・ファイル内に記載された定数が全てプレフィックスから始まる
・ファイル内に記載されているのが、定数とコメントのみである・公開条件を満たさないインクルードファイルがインクルードされていない
ビジョンシーケンス シーケンス名がプレフィックスから始まること

例:プレフィックスが"MyLib_"の場合

Global Integer MyLib_Counter                 'public global variable
Global Preserve Integer MyLib_WorkPieces     'public global preserve variable

Function MyLib_SomeFunction                  'public function
   'some kind of processing
Fend

MyLib_Callbacks.prg : 公開プログラムファイル

キーポイント


複数ライブラリーを使用する際に関数名や変数名などが重複しないように、ライブラリー固有のプレフィックスを付けてください。

  1. 上記公開情報を含め、プロジェクトを開発してください。

    キーポイント


    Epson RC+ Premium Editionでは、実行ウィンドウにチェックボックス[ライブラリーとして動作]が表示されます。有効にした場合、ライブラリーでのみ使用可能なコマンドをプロジェクトから実行できます。動作確認に活用ください。

  2. ライブラリーツールを提供する場合は、[ツール]-[GUI Builder]で、ライブラリーツールとして表示するフォームを作成し、スタートアップフォームに設定します。
    ライブラリーツールについては以下を参照してください。

    ライブラリーツールの利用

    GUI Builderの使用方法については、以下のマニュアルを参照してください。

    "Epson RC+ 8.0オプション GUI Builder 8.0"

    キーポイント


    Epson RC+ Premium Edition では、GUI Builder オプションが無効の場合でも、フォームや GUI Builder 関連コマンドを実行できます。

  3. 必要に応じて、ライブラリーのマニュアルとして表示するPDFファイル、ライブラリーツールのアイコンとして表示する画像ファイル、デバイスの設定やマニュアル等の追加ファイルを作成します。

キーポイント


  • Epson RC+ 8.0 Ver8.1.0.0では、ライブラリー用プロジェクトに別のライブラリーを登録しないでください。具体的には、ライブラリーAの内部で、別のライブラリーBを使用し、ライブラリーAを作成することはできません。Library Builder 起動時にエラーになります。
  • ライブラリー内で使用する設定値を、ライブラリーを使用するユーザーのプロジェクトデータ [任意の名称].libcfg として保持できます。
    例えば、ライブラリーツールを提供する場合に、ユーザーがGUIで設定した値を [任意の名称].libcfg に保持しておき、次回起動時に、同ファイルから前回の設定値を読み込んで、前回の設定状態を再現するように実装できます。
    [任意の名称]には、他のライブラリーと被らない名前を指定してください。