保全時の注意
点検や部品交換の前に、この「保全時の注意」を良く読み、安全な方法を理解した上で、点検や部品交換を行ってください。
ロボットシステムの保全は、当社、および販売元が行っている、メンテナンストレーニングを受けた方が行ってください。
警告
- サービスマニュアルに記載されていない場所の分解、または記載と異なる方法のメンテナンスは行わないでください。誤った分解や、メンテナンスが行われた場合、ロボットシステムが正常に動作しないばかりでなく、重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。
- 通電中のマニピュレーターには、教育(トレーニング)を受けた方以外は絶対に近づかないでください。また、動作エリア内に入らないでください。通電中のマニピュレーターは、停止しているように見えても不意に動く可能性があり、重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。さらに、マニピュレーターの不意の動作、または作業者の誤操作による危険を防止するための安全作業手順を定め、これにしたがって作業してください。
- 部品交換後のマニピュレーターの動作確認は、必ず安全防護柵の外に出て行ってください。動作確認前のマニピュレーターは予想外の動きをするおそれがあり、重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。
- 本稼動に入る前に、非常停止スイッチ、インターロックスイッチが作動することを確認してください。スイッチが正しく機能しないままでの運転は、非常時に安全機能が発揮されず、非常に危険で重傷や重大な損害を負う可能性があります。
- コントローラーの点検などで、コントローラーの外側の端子や接続コネクターに触れる場合は、感電防止のためコントローラーの電源をオフし、供給電源も遮断してください。
- 供給電源を遮断してから、清掃や端子ねじの増締めを行ってください。供給電源を遮断しないと、感電や、製品の損傷、誤動作の原因になります。
警告
メンテナンス作業は、電源プラグを抜いて作業をしてください。
必要に応じて、安全のためにロックアウトを実施してください。詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
"コントローラーマニュアル"
交換作業は、作業中の表示を行い、必ずロボットシステム、および関連装置の電源をオフし、電源プラグを抜いた状態で行ってください。通電したままの作業は、感電の危険や、故障の可能性があります。
電源が入ったまま、モーターのコネクターを着脱しないでください。マニピュレーターが異常動作をするおそれがあり、非常に危険です。また、通電したままの作業は、感電の危険や、故障の可能性があります。
ケーブルは高電圧部が確実に保護されたものを使用し、確実に接続してください。また、ケーブルに重いものを載せたり極端に曲げたり、無理に引っぱったり、挟んだりしないでください。ケーブルの損傷, 断線, 接触不良の原因となり、システムが正常に動作しない可能性や、感電の危険があります。
注意
- アルコール, 液状ガスケット, 接着剤を使用するときは、それぞれの製品の注意事項を良く読み、安全を十分確認してください。また以下の点に注意してください。注意を怠ると、火災や安全上の問題を引き起こす可能性があります。
- 火気の近くで取り扱わないこと
- 通気を良くして使用すること
- 保護具 (ゴーグル型めがね, 耐油性手袋, マスクなど)を着用すること
- 皮膚に付着した場合は、水と石けんで洗浄すること
- 目や口に入った場合は、清浄な水で十分に洗浄したあと、医師の処置を受けること
- グリスアップ作業時は、保護具 (ゴーグル型めがね, 耐油性手袋, マスクなど)を着用し、安全を確保して作業を行ってください。グリスが目や口に入ったり、皮膚に付着した場合は、以下に示す処置をしてください。
目に入った場合
清浄な水で十分に目を洗浄したあと、医師の処置を受けてください。
口に入った場合
飲み込んだ場合は無理に吐かせず、医師の処置を受けてください。口の中が汚染された場合は、水で十分に洗浄してください。
皮膚に付着した場合
水と石けんで洗浄してください。
- 動作停止直後は、モーターの発熱などによりマニピュレーターが温まっている場合があります。温度が下がるまで、マニピュレーターに触れないでください。またティーチングや、メンテナンスなどの作業は、マニピュレーターの温度が下がり、触れても熱いと感じないことを確認してから、行ってください。
- マニピュレーターのメンテナンス作業では、マニピュレーターの周囲に50cmほどの空きスペースを確保してください。
- マニピュレーターを清掃するときは、アルコールやベンジンなどで強くこすらないでください。塗装面のツヤが落ちる場合があります。
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