Modbus 設定方法
Modbusの使用
Modbusの使用選択はメニュー画面で行います。この画面は、オプションのフィールドバススレーブ基板が装着されていない場合に表示されます。
[システム設定] - [コントローラー] - [入力/出力] - [フィールドバススレーブ] - [全般]
プルダウンメニューから、無効, Modbus RTU, Modbus TCPのいずれかを選択します。
キーポイント
Modbus RTU/Modbus TCPのどちらかを選択した状態で、フィールドバススレーブ基板が装着された場合、Modbusは機能しません。ただし、設定状態は保持されます。
Modbus RTU詳細設定
[フィールドバス種別]で、"ModbusRTU"を選択すると、ModbusRTUを使用するための詳細設定画面が表示されます。各項目の設定を行ってください。
[ポート]
使用するシリアルポート番号を選択します。通信速度の設定などは、RS-232C設定 (別メニュー)で行います。
キーポイント
- 実装されていないポート番号を設定すると、再起動後コントローラーエラーとなります。
- 選択ポートの通信速度などを変更する場合には、一度Modbusを無効としてください。Modbusに該当ポートが設定されていると通信速度などの設定は行えません。
[Slave Address]
ModbusRTUスレーブでは、伝送フレーム内に設定されているスレーブアドレスを照合し、自己アドレス宛ての要求だけが処理されます。
キーポイント
自己のアドレスを設定します。 他の機器と重複しないように注意してください。
[無通信時間]
無通信時間には、ModbusRTUプロトコルで規定されている、送信フレームに付加される無通信時間を設定します。規定では送信フレームの前後に3.5文字分の無通信時間が定義されています。
設定は、1 ms単位で行います。設定値に"0"を選択した場合は、3.5文字分の無通信時間となります。
接続機器が、3.5文字で応答を受信できない場合に設定します。
Modbus TCP詳細設定
[フィールドバス種別]で、"ModbusTCP"を選択すると、ModbusTCPを使用するための詳細設定画面が表示されます。各項目の設定を行ってください。
[ポート]
使用するポート番号を設定してください。デフォルトでは、"502"番が設定されています。
キーポイント
他のシステムと重複しないポート番号を設定してください。
[タイムアウト]
[タイムアウト]には、ポート接続後、送受信がない状態が続く場合に、接続を自動的に切る時間(タイムアウト時間)を設定します。接続が切れた場合は再接続してください。
設定は、0秒以上60秒以下の1秒単位で行います。
注意
[タイムアウト]ボックスに "0" を設定した場合、タイムアウト時間は無限大となります。この場合、タスク実行中にクライアントとの通信ができない状態でもタスクは動作し続けます。ロボットが動き続け、予期せぬ損害をもたらす可能性があります。通信以外の手段により、タスクが停止できるようにしてください。
キーポイント
ModBusTCPで接続中にコントローラーでエラー7103「フィールドバスI/O の通信中にタイムアウトが発生した」が発生する場合があります。発生直後にリセットしてもエラーが解除されない場合があります。エラー発生後、10ms以降にエラーリセットを行ってください。
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