多彩な通信方式
通信メッセージの種類には、I/Oメッセージ通信とExplicitメッセージの2種類があります。
さらに、I/Oメッセージ通信には、次の4種類の通信方式があります。各通信方式の概要を説明します。
| 方式 | 説明 |
|---|---|
| ポーリング方式 | マスター機器がスレーブ機器に出力データを送信し、それに対してスレーブ機器が応答する方式です。 通常、通信サイクルごとにデータ交換が行われますが、設定により、通信頻度を変更することができます。現在最も多く使われている方式です。 |
| ストローブ方式 | マスター機器がスレーブ機器に、マルチキャストメッセージで送信要求を行い、スレーブ機器がそれぞれマスター機器に応答する方式です。 システムに配置された多くのセンサー値を、効率的に収集することができます。マスターは、要求を出したすべてのノードからの応答を受信しないと、タイムアウトエラーが発生します。 |
| チェンジ オブ ステート方式 | 送信すべきデータが変化したときのみ送信を行う方式です。 ただし、デバイス診断のためにバックグラウンドで定期的に信号が送られます。DeviceNet通信のトラフィックを改善することができます。 |
| サイクリック方式 | スレーブ機器は、内部のタイマーに基づき周期的にデータ転送を行います。主に温調計などとの通信に利用される方式です。 データ送信周期はマスターの設定によって決定されます。 |
キーポイント
チェンジオブステート方式とサイクリック方式では、通信が確実に行われたことをチェックするAck通信を無効に設定できます。しかし、Ack通信を無効にすると通信エラーが検出できなくなってしまいます。Ack通信を、無効に設定しないでください。