安全について
本製品は産業環境で使用されるエプソンロボット専用の装置です。
ご使用になる前に、以下のマニュアルを参照し、安全に関する基本事項を確認してください。
"安全マニュアル"
お読みになった後は、いつでも取り出せる所に保管し、不明な点があったら再読してください。
本文中の記号について
以下のマークを用いて、安全に関する注意事項を記載しています。必ずお読みください。
警告
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡、または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
警告
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が感電により損傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
キーポイント
簡単な操作方法や、操作のヒントを記載しています。
安全に関する注意事項
警告
- ロボットシステムに関する設計や設置は、当社、および販売元が行っている、導入トレーニングを受けた方が行ってください。
- ロボットシステムの教示等は、必ず安全教育を受けた人が行ってください。安全教育を受けた人とは、各国の法規と法令で定められた、産業用ロボットの関係業務に従事する労働者のための安全教育 (産業用ロボットに関する知識, 操作, ティーチングなどの知識)を受けた人です。当社で行っている教育では、導入トレーニングを終了された方が該当します。
- ロボットシステムのメンテナンスは、当社、および販売元が行っている、メンテナンストレーニングを受けた方が行ってください。
- 危険を感じたときは、ためらわず非常停止スイッチを押してください。ティーチペンダントには、非常停止スイッチが取りつけられています。ティーチペンダントを使用する前に、非常停止スイッチが正しく機能していることを確認してください。スイッチが正しく機能しないままでの運転は、非常時に安全機能が発揮されず、非常に危険で重傷や重大な損害の可能性があります。なお、ティーチペンダントの画面に何も表示されていないときは、コントローラーに接続されていないため、非常停止スイッチは機能しません。
- ティーチペンダントがコントローラーに接続されていない場合は、ティーチペンダントを、作業中に手の届く場所へ置かないでください。ロボットシステムを非常停止させたい場合、誤って接続されていないティーチペンダントの非常停止スイッチを押してしまう可能性があり、大変危険で、重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。
- ティーチングなどでセーフガードの内側に入る場合は、ティーチペンダントのモードをTEACHにしてからモード切替キーを抜き、そのキーを持ってセーフガード内に入ってください。キーを付けた状態では、作業者や第三者が、誤って自動運転に切り替えてしまう可能性があり、大変危険で、重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。
- モード切替は、必ずセーフガードの外で実施してください。
警告
コントローラーと、ティーチペンダントのケーブルは確実に接続してください。また、ケーブルに重い物を載せたり極端に曲げたり、無理に引っぱったり、はさんだりしないでください。ケーブルの損傷, 断線, 接触不良の原因となり、システムが正常に動作しない可能性や、感電の危険があります。また、アークや火気の近くでの使用も避けてください。
注意
- ティーチペンダントに、衝撃を与えたり、上に物を置いたりしないでください。表示部には、液晶表示デバイスを使用しています。この液晶表示デバイスが破損した場合、内部から液晶 (液体)が流出します。液晶は、有害物質です。皮膚や衣類に付着した場合は、速やかに石鹸を用いて水でよく洗い流してください。
- ティーチペンダントは、本マニュアルに記載された環境条件でお使いください。本製品は、通常の屋内環境での使用を前提に設計、製造されています。使用環境条件を満たさない環境での使用は、製品寿命を短くするばかりではなく、安全上の問題を引き起こす可能性があります。
- ティーチペンダントをご自分で分解, 修理, 改造しないでください。誤った分解, 修理, 改造が行われた場合、ロボットシステムが正常に動作しないばかりでなく、安全上の問題を引き起こす可能性があります。
- ティーチペンダントは静電放電の影響を受けやすいため、ハウジングを開けたり、通電中にネジに触れたりしないでください (例外: メンテナンス用カバー)。
安全に関する遵守事項
安全を確保するための具体的な許容値、使用条件などは、ロボットやコントローラーなどのマニュアルに記載されています。併せてお読みください。ロボットシステムに関連した安全規格とその他の安全規格の例を以下に示します。本章だけでなく、これらの規格も参照し、十分な安全対策を行ってください。注)これらの規格が、必要な安全規格のすべてではありません。
ISO 10218-1 | Robots and robotic devices -- Safety requirements for industrial robots – Part 1: Robots ロボット及びロボット装置-産業用ロボットの安全要求事項-第1部: ロボット |
ISO 10218-2 | Robots and robotic devices -- Safety requirements for industrial robots -- Part 2: Robot systems and integration ロボット及びロボット装置-産業用ロボットの安全要求事項-第2部: ロボットシステム及び統合 |
ANSI/RIA R15.06 | American National Standard for Industrial Robots and Robot Systems -- Safety Requirements 産業用ロボット・ロボットシステムのための安全性に関する要求事項 |
ISO 12100 | Safety of machinery -- General principles for design -- Risk assessment and risk reduction 機械類の安全性-設計の一般原則-リスクアセスメント及びリスク低減 |
ISO 13849-1 | Safety of machinery -- Safety-related parts of control systems -- Part 1: General principles for design 機械類の安全性-制御システムの安全関連部-第1部: 設計のための一般原則 |
ISO 13850 | Safety of machinery -- Emergency stop -- Principles for design 機械の安全性-非常停止-設計原則 |
ISO 13855 | Safety of machinery - Positioning of safeguards with respect to the approach speeds of parts of the human body. 機械類の安全性-人体部位の接近速度に基づく保護設備の位置決め |
ISO 13857 | Safety of machinery - Safety distances to prevent hazard zones being reached by upper and lower limbs. 機械類の安全性-危険区域に上肢及び下肢が到達することを防止するための安全距離 |
ISO 14120 | Safety of machinery -- Guards -- General requirements for the design and construction of fixed and movable guards 機械の安全性-ガード-固定式及び可動式ガードの設計及び製造のための一般要求事項 |
IEC 60204-1 | Safety of machinery -- Electrical equipment of machines -- Part 1: General requirements 機械の安全性-機械の電気機器-第1部: 一般要求事項 |
CISPR11 | Industrial, scientific and medical (ISM) radio-frequency equipment -- Electromagnetic disturbance characteristics -- Limits and methods of measurement 工業用、科学用および医用高周波機器 (ISM機器)の無線妨害の限度値と測定法 |
IEC 61000-6-2 | Electromagnetic compatibility (EMC) -- Part 6-2: Generic standards -- Immunity for industrial environments 電磁両立性 (EMC)Part 6-2: 包括規格-工業環境のイミュニティ |