復旧時

エリア歪み補正機能を用いることでティーチングポイントを省略でき、復旧に伴う再ティーチングの時間を削減できる可能性があります。復旧時にティーチングポイントを省略するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 基準点が設定されている。
  • 復旧前に基準点に対してティーチングを行っている。
  • 復旧したいポイントが補正エリアの内部にあり、補正が有効である。

補正済みのポイントデータしかない場合、または実際にティーチングしたポイントを動作ポイントとして用いている場合は、AreaCorrectionInv関数を利用して、一旦補正前のポイントに戻してください。

基準点を再度ティーチングし、新たなポイントデータを作成してください。これらのティーチングポイントに対してAreaCorrectionSet関数を適用して、新たに補正エリアを作成してください。

補正前のポイントに対して、新たに定義した補正エリアを用いて補正を行ってください。補正前のポイントを直接使用するよりも、元の位置に近くなります。

以下に例を示します。

' 復旧前に補正エリア1で定義されているとする

P21 = AreaCorrectionInv(P121,1)  'P121はティーチングで作成した点
P22 = AreaCorrectionInv(P122,1)  'P122は変換後のポイント

' 基準点をP101~P104にティーチングしなおす
' 新しくP1~P4, P101~P104を補正エリアに設定する

AreaCorrectionSet 2, P(1:4), P(101:104), MODE_PLANE

' 新しい補正エリアを適用する
' (P121,P122,P123)を動作点に用いる

P121 = AreaCorrection(P21, 2)
P122 = AreaCorrection(P22, 2)
P123 = AreaCorrection(P23, 2)