ModelOrgY プロパティー
適用
ビジョンオブジェクト: Correlation、Geometric
解説
モデルは固定基準点を持っていて、モデルウィンドウではモデルの位置はその基準点で表わされます。この固定基準点は、モデル原点とよばれています。ModelOrgYプロパティーは、そのモデル原点のY座標値を示します。
用法
VGet Sequence.Object.ModelOrgY, var
VSet Sequence.Object.ModelOrgY, value
- Sequence
- シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
- Object
- オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。
- var
- プロパティーの値を示す実数変数
- value
- プロパティーの新しい値を示す実数または式
値
ModelOrgYプロパティーの値の範囲は、0から「サーチウィンドウ高さ - 1」です。ModelOrgYが定義するモデル原点のY座標位置は、モデルの左上の角を基準とします。
デフォルト: 新しいオブジェクト作成時に、モデル原点をモデルウィンドウの中心に設定されます。
詳細説明
モデル原点は、モデルウィンドウによって定義される領域内ならば、どこにでも位置します。原点の座標は、原点の位置をモデルウィンドウの左上の角、つまりモデルウィンドウの[0][0]位置の相対位置として定義します。
新しくCorrelationオブジェクトを作成すると、モデル原点は、モデルウィンドウの中心に設定されていますが、ModelOrgXおよびModelOrgYの各プロパティー値を入力するか、モデル原点(モデルウィンドウの中心に表示されているクロス)を動かすことによって、他の位置に変更することができます。
また、ModelOrgAutoCenterプロパティーを"True"に設定することによって、モデル原点を自動的に変更することもできます。ModelOrgAutoCenter プロパティーが"True"に設定されると、モデル原点は、自動的にモデルウィンドウの中心に設定されます。
ModelOrgAutoCenter プロパティーが"True"に設定されたときは、ModelOrgY プロパティーを使ってモデル原点を動かすことはできません。
参照
「Vision Guide-ビジョンオブジェクトの基本事項」, Correlationオブジェクト, Geometricオブジェクト, ModelOrgAutoCenter プロパティー, ModelOrgFindCenterプロパティー, ModelOrgX プロパティー