開梱から設置

開梱から設置に関する注意

マニピュレーター、および関連機器の運搬と設置は、当社、および販売元が行っている、導入トレーニングを受けた方が行ってください。また、必ず各国の法規と法令にしたがってください。

警告


  • 玉掛け, クレーン作業, フォークリフトの運転など運搬作業は、有資格作業者により、行ってください。無資格作業者による作業は、非常に危険で重傷や重大な損害の可能性があります。

注意


  • マニピュレーターは、納入された状態のまま、台車などで運搬してください。
  • 搬送用パレットに固定されているマニピュレーターは、固定ボルトをはずすと倒れます。マニピュレーターで手や足をはさまないように十分注意してください。
  • アームは結束バンドなどで固定されています。手などのはさみ込みを防止するため、設置が完了するまで、結束バンドをはずさないでください。
  • マニピュレーターの運搬は、運搬具に固定するか、あみかけ部 (アーム1の下やベース下⾯)に⼿をかけて、3人以上で⾏ってください。ベース下⾯に⼿をかける場合は、⼿指をはさまないように⼗分注意してください。

つり上げによるマニピュレーターを運搬する場合は、以下を参照してください。
「つり上げによるマニピュレーターの運搬作業」

架台取付仕様

  • GX10-B/GX10-C65**: 約46 kg: 102 lb (ポンド)
  • GX10-B/GX10-C/GX20-B/GX20-C85**: 約49 kg: 108 lb (ポンド)
  • GX20-B/GX20-CA0**: 約50 kg: 111 lb (ポンド)

壁取付仕様

  • GX10-B/GX10-C65**W: 約51 kg: 113 lb (ポンド)
  • GX10-B/GX10-C/GX20-B/GX20-C85**W: 約53 kg: 117 lb (ポンド)
  • GX20-B/GX20-CA0**W: 約55 kg: 122 lb (ポンド)

天井取付仕様

  • GX10-B/GX10-C65**R: 約46 kg: 102 lb (ポンド)
  • GX10-B/GX10-C/GX20-B/GX20-C85**R: 約49 kg: 108 lb (ポンド)
  • GX20-B/GX20-CA0**R: 約50 kg: 111 lb (ポンド)
  • 長距離を運搬するときは、運搬具に直接マニピュレーターを固定し、倒れないようにしてください。また、必要に応じて納入時と同等の梱包にして運搬してください。
  • 周辺の建物, 構造物, 機器などと干渉しないようにマニピュレーターを配置してください。周辺機器と衝突したり、人体を挟み込むおそれがあります。
  • 架台の剛性によっては、マニピュレーター動作時に共振 (共振音や微振動)が発生する場合があります。共振が発生する場合には、架台の剛性をあげるか、マニピュレーターの速度または加減速度を変更してください。

標準仕様のマニピュレーター設置方法について説明しています。

  • 「架台取付仕様」
  • 「壁取付仕様」
  • 「天井取付仕様」

クリーン&ESD仕様とプロテクション仕様のマニピュレーターの場合は、以下を参照してください。

  • 「クリーン&ESD仕様」
  • 「プロテクション仕様」

つり上げによるマニピュレーターの運搬作業
以下の手順に従って実施してください。

  1. マニピュレーターのベース上部に、下図のようにアイボルトを取りつけます。
  2. マニピュレーターのアームを、伸ばした姿勢にします。
  3. つり上げベルトをアーム2に固定できるようにします。斜線部の金属部を目安に、バンドがずれないようにかけてください。

    キーポイント


    樹脂カバー部にかかってしまうと、カバーが破損する可能性がありますので、ご注意ください。

  4. マニピュレーターが倒れないように、⽮印で⽰している位置を支えてつり上げ、設置先の架台までマニピュレーターを移動させます。

架台取付仕様

記号 説明
a つり上げベルト
b M8アイボルト: 2個 (同梱)

壁取付仕様, 天井取付仕様

記号 説明
a つり上げベルト
b M10アイボルト: 2個 (同梱)
c 平ワッシャー: 4個 (同梱)
d ナット: 2個 (同梱)

架台取付仕様

注意


架台取付仕様の設置や移設作業は、必ず4人以上で行い、マニピュレーターを持ち上げる際は、必ず3人以上で行ってください。マニピュレーター質量は、以下のとおりです。マニピュレーターの落下による損害や、手や足などの挟み込みに十分注意してください。

  • GX10-B/GX10-C65**: 約46 kg: 102 lb (ポンド)
  • GX10-B/GX10-C/GX20-B/GX20-C85**: 約49 kg: 108 lb (ポンド)
  • GX20-B/GX20-CA0**: 約50 kg: 111 lb (ポンド)

標準仕様

  1. ベースを4本のボルトで架台に固定します。ワッシャーは必ず使用してください。

    締付トルク:

    • 100.0 N·m (1,020 kgf·cm)

    キーポイント


    ボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。

    記号 説明
    a 4×M12×40
    b スプリングワッシャー
    c 平ワッシャー
    d 20 mm
    e

    ねじ⽳

    (深さ20 mm以上)

  2. アームを固定している結束バンドを、ニッパーなどで切ります。

    記号 説明
    a ワッシャー
    b ボルト: M4×15
    c シート
    d 結束バンド
    e ボルト: M12 (輸送用固定治具)
    f アイボルト(同梱)
  3. 手順2の結束バンドを固定していたボルトを取りはずします。

  4. 輸送用固定治具を取りはずします。

壁取付仕様

警告


  • 壁取付仕様の設置や移設作業は、必ず4人以上で⾏い、マニピュレーターを持ち上げる際は、必ず3人以上で行ってください。マニピュレーター質量は以下のとおりです。マニピュレーターの落下による損害や、手や足などの挟み込みに十分注意してください。
    • GX10-B/GX10-C65**W: 約51 kg: 113 lb (ポンド)
    • GX10-B/GX10-C/GX20-B/GX20-C85**W: 約53 kg: 117 lb (ポンド)
    • GX20-B/GX20-CA0**W: 約55 kg: 122 lb (ポンド)
  • マニピュレーターを壁面などに設置する場合は、固定用のボルトをすべて固定するまで、支えをはずさないでください。固定が不十分な状態で支えをはずすと、マニピュレーターが落下するおそれがあり非常に危険です。

標準仕様

  1. アームを伸ばした状態で梱包箱からマニピュレーターを取り出します。

    キーポイント


    自重により関節が回転する可能性があります。手や指の挟み込みに十分注意してください。

  2. ベースを6本のボルトで壁に固定します。
    ワッシャーは必ず使用してください。
    締付トルク: 100.0 N·m (1,020 kgf·cm)

    記号 説明
    a

    ねじ⽳

    (深さ20 mm以上)

    b 平ワッシャー
    c スプリングワッシャー
    d 6×M12×40

    キーポイント


    ボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。

  3. 輸送用固定治具を取りはずします。

天井取付仕様

警告


  • 天井取付仕様の設置や移設作業は、必ず4人以上で⾏い、マニピュレーターを持ち上げる際は、必ず3人以上で行ってください。マニピュレーター質量は以下のとおりです。マニピュレーターの落下による損害や、手や足などの挟み込みに十分注意してください。
    • GX10-B/GX10-C65**R: 約46 kg: 102 lb (ポンド)
    • GX10-B/GX10-C/GX20-B/GX20-C85**R: 約49 kg: 108 lb (ポンド)
    • GX20-B/GX20-CA0**R: 約50 kg: 111 lb (ポンド)
  • マニピュレーターを天井面などに設置する場合は、固定用のボルトをすべて固定するまで、支えをはずさないでください。固定が不十分な状態で支えをはずすと、マニピュレーターが落下するおそれがあり非常に危険です。

標準仕様

  1. アームを伸ばした状態で梱包箱からマニピュレーターを取り出します。

    キーポイント


    自重により関節が回転する可能性があります。手や指の挟み込みに十分注意してください。

  2. ベースを4本のボルトで天井に固定します。ワッシャーは必ず使用してください。

    締付トルク:

    • 100.0 N·m (1,020 kgf·cm)

    記号 説明
    a

    ねじ⽳

    (深さ20 mm以上)

    b 平ワッシャー
    c スプリングワッシャー
    d 6×M12×40

    キーポイント


    ボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。

  3. 輸送用固定治具を取りはずします。

クリーン&ESD仕様

  1. クリーンルーム前室などで開梱します。
  2. マニピュレーターが倒れないよう、マニピュレーターを運搬具 (またはパレット)にボルトで固定します。
  3. マニピュレーター表面を、エチルアルコール、または純水を含ませた不織布などで拭きます。
  4. クリーンルームに搬入します。
  5. 各設置仕様の手順を参照し、マニピュレーターを設置します。
    架台取付仕様
    壁取付仕様
    天井取付仕様
  6. 排気ポートに排気チューブを接続します。
    マニピュレーターがクリーン&ESD仕様の場合は、排気の接続が必要です。詳細は、以下に記載されています。
    Appendix A: 仕様表

プロテクション仕様

各設置仕様の手順を参照し、マニピュレーターを設置します。
架台取付仕様
壁取付仕様
天井取付仕様

マニピュレーターがプロテクション仕様の場合は、次の注意が必要です。

警告


  • M/Cケーブルコネクターは、マニピュレーター設置後、直ちにマニピュレーターに接続してください。非接続状態では、保護等級 (IP65)が保証されず、感電の危険や故障を引き起こす可能性があります。

注意


  • 特殊環境下 (油煙や粉塵など)でマニピュレーターを動作させるときは、コントローラーを同環境に設置しないでください。コントローラーは保護等級 (IP65)を満たしません。特殊環境下での使用はコントローラーの破損や故障を引き起こす可能性があります。