架台
マニピュレーターを固定するための架台は、お客様が製作してください。
ロボットシステムの用途によって架台の形状、大きさなどが異なります。ここでは架台設計時の参考として、マニピュレーター側からの条件を示します。
架台は、単にマニピュレーターの質量に耐えるだけでなく、最大加減速度で動作した場合の動的な作用にも耐える必要があります。梁などを多く設け、十分な強度をもたせてください。
以下にマニピュレーターの動作によって発生するトルクおよび反力を示します。
| LA3-A | LA6-A | |
|---|---|---|
| 水平面最大トルク | 250 N·m | 350 N·m |
| 水平方向最大反力 | 1,000 N | 1,700 N |
| 垂直方向最大反力 | 1,000 N | 1,500 N |
架台のマニピュレーター取りつけ用ねじ穴は、M8です。マニピュレーターを取りつけるボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。寸法は、以下を参照してください。
マニピュレーター取りつけ面の板は、振動を抑制するために、鉄製で厚さ20 mm以上のものを推奨します。表面粗さは最大高さで25μm以下が適切です。
架台は外部 (床や壁)に固定し、移動しないようにしてください。
マニピュレーター設置面は、平面度: 0.5 mm以下、傾き: 0.5°以下にしてください。設置面の平面度が悪いと、ベースの破損や、ロボットの性能を十分に発揮できない可能性があります。
架台の高さ調整を行うためにレベラーを使用する場合は、径がM16以上のねじを使用してください。
架台に穴を設けてケーブルを通す場合は、下図のコネクター寸法を参照してください。
(単位: mm)
| 記号 | 説明 |
|---|---|
| a | M/Cケーブル |
| b | シグナルケーブルコネクター |
| c | パワーケーブルコネクター |
キーポイント
M/Cケーブルは、マニピュレーター本体から取りはずさないでください。
コントローラーを架台に納める場合の環境条件 (スペースについての条件)は、コントローラーマニュアルを参照してください。
警告
ロボットシステムには、安全を確保するために必ずセーフガードを設置してください。セーフガードについては、ユーザーズガイドを参照してください。
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