簡単なプログラムの作成
コントローラーとロボットの設置、そしてEpson RC+ 8.0をPCにインストールした後、Epson RC+ 8.0開発環境についてより詳しくなるように、次の手順にしたがって簡単なアプリケーションプログラムを作成してみましょう。
デスクトップ上の
[Epson RC+ 8.0]アイコンをダブルクリックし、Epson RC+ 8.0を起動します。
新しいプロジェクトを作成します。
Epson RC+ 8.0メニュー - [プロジェクト] - [新規プロジェクト]を選択します。[新規プロジェクト]ダイアログが表示されます。
[新規プロジェクト名]ボックスに、プロジェクトの名前を入力します。(例: FirstApp)
[OK]ボタンをクリックし、新しいプロジェクトを作成します。
新しいプロジェクトが作成されると同時に、Main.prgと呼ばれるプログラムが作成されます。
カーソルが左上隅で点滅している状態で、Main.prg画面が表示されます。これで最初のプログラムを入力する準備ができました。
プログラムを編集します。
Main.prg編集画面に次のプログラムを入力します。
Function main Print "This is my first program" Fendプログラムを実行します。
Epson RC+ 8.0 メニュー - [実行] - [Runウィンドウ]を選択します(ショートカットキーはF5です)。
ビルドオペレーション状態を示す[ステータス]ウィンドウが表示されます。
プロジェクトビルド中に、プログラムはメモリーに読み込まれコンパイルされています。プログラムとプロジェクトファイルは、コントローラーに送信されます。ビルド中にエラーが発生しなければ、[Run]ウィンドウが表示されます。
[Run]ウィンドウの[開始]ボタンをクリックし、プログラムを実行します。操作を確認する画面が表示されます。[はい]ボタンをクリックします。
[ステータス]ウィンドウに、次のようなタスクが表示されます。
タスクmain開始しました
すべてのタスクが終了しました
ヒント
[セットアップ] - [開発環境設定] - [Run ウィンドウ] で実行前に確認ダイアログを表示するか設定できます。
[Run]ウィンドウは、ステートメントの出力を表示します。
次は、いくつかのポイントをティーチングして、ロボットを動かすプログラムを作成します。
ポイントをティーチングします。
ロボット動作が可能かどうか、安全を確認します。
ツールバー-
[ロボットマネージャー]ボタンをクリックし、[ロボットマネージャー]ウィンドウを表示します。
[ロボットマネージャー]ウィンドウの上部にある[Motor: Off]ボタンをクリックしてモーターをオンします。
操作を確認する画面が表示されます。[はい]ボタンをクリックします。
[ジョグ&ティーチ]タブを選択します。
P0をティーチングします。[ティーチ]ボタンをクリックします。ポイントラベルとコメントの入力ができます。
ヒント
[セットアップ] - [開発環境設定] - [ジョグ&ティーチ] - [新規ポイント情報表示有効]でティーチ時に入力画面を表示するか設定できます。
[+Y]ボタンをクリックし、+Y方向にロボットを少しずつ移動させます。ボタンをクリックしてジョグ送りを続けます。ロボットを可動範囲の半分くらいのところまで移動させます。
[-Z]ボタンをクリックし、ロボットのZ軸を下げます。
[ポイント]ボックスで、"P1"を選択します。
[ティーチ]ボタンをクリックします。ポイントをティーチングする確認メッセージが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。現在のポイントがP1に設定されます。
[+X]ボタンをクリックし、+X方向にロボットを少しずつ移動させます。
[ポイント]ボックスで、"P2"を選択します。
[ティーチ]ボタンをクリックします。ポイントをティーチングする確認メッセージが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。現在のポイントがP2に設定されます。
ツールバー-
[全てのファイルを保存]ボタンをクリックし、変更を保存します。
ロボット動作コマンドを含むプログラムを作成します。
Main.prgプログラムにGoステートメントを入力します。
Function main Print "This is my first program." Motor On Go P1 Go P2 Go P0 Motor off FendF5キーを押して、[Run]ウィンドウを表示させます。
[開始]ボタンをクリックして、プログラムを実行します。
ロボットはティーチングしたそれぞれのポイントに移動します。
ロボット動作コマンドの速さを変更するプログラムを修正します。
次のプログラムに示すようにPower, Speed, Accelのコマンドを入力します。
Function main Print "This is my first program." Motor On Power High Speed 20 Accel 20, 20 Go P1 Go P2 Go P0 Motor off FendF5キーを押し、[Run]ウィンドウを表示します。
[開始]ボタンをクリックし、プログラムを実行します。
ロボットは、ティーチングしたポイントに20%の加減速度で移動します。Power Highステートメントは、速度と加速度を高めたハイパワーで、プログラムを実行します。
プロジェクトとシステム設定をバックアップします。
作成したプログラムのプロジェクトとコントローラー設定を、バックアップします。バックアップは、Epson RC+ 8.0で簡単に行えます。USBメモリーなどの外部メディアに、アプリケーションのバックアップを定期的に作成し、保管してください。
プロジェクトとシステム設定のバックアップ手順:
Epson RC+ 8.0メニュー - [プロジェクト] - [プロジェクトのコピー]を選択します。
[プロジェクトのコピー]ダイアログ-[プロジェクト保存先]ボックスで保存先を選択します。
右側にある[...]ボタンをクリックし、プロジェクト保存先を追加できます。
[OK]ボタンをクリックします。
プロジェクトのバックアップファイルが、任意の外部メディアにコピーされます。
Epson RC+ 8.0メニュー - [ツール] - [メンテナンス]を選択します。
[コントローラー設定バックアップ]ボタンをクリックします。
[フォルダーの参照]ウィンドウで、任意のドライブを選択します。
[OK]ボタンをクリックします。システム設定が外部メディアにバックアップされます。
これで、最初のプログラムの作成が終了しました。簡単なアプリケーションの設計は、以下を参照してください。