フィーダーパラメーターの調整方法

キーポイント


各パラメーターは、あらかじめ最適な値が設定されています。そのため通常は、これらのパラメーターを手動で調整する必要はありません。

  • 振動振幅
    大きな値を設定することにより、パーツの移動速度が速くなります。これによりパーツの分散や移動の完了時間を短くでき、サイクルタイムを短縮する効果があります。
    一方で値を大きくしすぎると、パーツがプラットフォームから飛び出してしまうことがあります。パーツの移動や分散が十分と判断される最小値を設定することをお勧めします。

  • 振動時間
    長い時間を設定することにより、パーツの分散量や移動量が大きくなります。これにより、1回のフィーダー動作で取得できるパーツ数が増える効果があります。
    一方で値を大きくしすぎると、サイクルタイムが長くなります。パーツの移動や分散が十分と判断される最小値を設定することをお勧めします。

  • 振動周波数
    この値は、プラットフォームの重量と、フィーダー内蔵のばねのばね定数で決まる共振周波数にプリセットされています。そのため、重量のあるパーツ(金属製など)を扱う場合は、設定値よりやや小さな値を設定することで、動作が改善する場合があります。また、お客様が製作したプラットフォームを使用する際に周波数を変更することで、パーツの挙動が改善する場合があります。
    ただし、この値を変更すると、パーツの移動の挙動が変化するなどの副作用が発生する場合があるので、値の変更は慎重に行ってください。
    周波数を変更すると、発生する振動音が大きくなる場合があります。これは故障ではありません。
    振動音が気になる場合は、騒音が最も大きくなる周波数(=共振周波数)から数Hzだけ周波数を変更して下さい。