TCSpeed
トルク制御中の速度制限値を設定します。
書式
TCSpeed [ 速度 ]
パラメーター
- 速度
- 最大速度に対する割合 (1~100の整数、単位: %)を式または数値で指定します。
解説
トルク制御中は、Speedコマンドなどの速度設定に関わらず、TCSpeedで設定された速度に制限されます。
トルク制御中に制限値以上の速度を検出するとエラーが発生します。
下記のいずれかの場合、TCSpeed設定値は、100%に初期化されます。
- コントローラー起動時
- Motor On実行
- SFree, SLock, Brake 実行
- Reset, Reset Error実行
- 停止ボタン, Quit All実行などによるタスクの終了
TCSpeed使用例
Speed 5
Go ApproachPoint
' Z軸トルク制限値を20(に設定します。
TCLim -1, -1, 20, -1
' トルク制御中の速度をSpeed設定と同じ5%に設定します。
TcSpeed 5
TC On
Go TargetPoint
Wait 3
Go ApproachPoint
TC Off
注意
Safety基板を搭載したコントローラーで位置異常が検出される場合
「ロボットの現在位置」と、「ロボットの現在の動作目標位置」が大きく離れないよう、プログラムを修正してください。
TCSPeedで速度制限すると、「ロボットの現在位置」と「ロボットの現在の目標位置」に差が生じます。TCSpeedを利用しないか、利用する場合はSpeedと同じ値にしてください。
大きく離れてしまうと、Safety基板が故障と判断し、「エラーNo.9801 Safety基板が位置異常を検出した」エラーが出ます。(Safety基板を搭載したコントローラー)
詳細は、TC コマンドの説明を参照してください。
← TCPSpeed関数 TCSpeed関数 →