Confusion プロパティー
適用
ビジョンオブジェクト: Correlation、Geometric、Polar
解説
検索する画像イメージ中に予想される複雑さの度合いを指定します。これは、検索している実際の対象物ではない対象物で得られる、形状スコアの最大値です。(つまり画像中にサーチアルゴリズムを「混乱」させるようなパターンがあるか、あるとすれば、どのレベルまでかを指定します。)
用法
VGet Sequence.Object.Confusion, var
VSet Sequence.Object.Confusion, value
- Sequence
- シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
- Object
- オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。
- var
- プロパティーの値を示す整数変数
- value
- プロパティーの新しい値を示す整数または式
値
1から999の範囲の整数。高い値ほど画像が複雑であることを示します。
デフォルト: 800 - Correlation、Polar、Geometric
詳細説明
ConfusionプロパティーとAcceptプロパティーは、いずれもパターン検出の速度に影響します。
Confusionの値より大きいスコアのパターンがNumberToFindで指定された個数見つかるまで検索を続けます。Acceptの値よりも大きくConfusionの値より小さいスコアのパターンが発見されたときには、もっと高いスコアのパターンがないか検索が継続され、なければそのパターンで検索結果を確定します。従って、画像中の検索可能領域の全検索が終了する前に、サーチを中断することで、検索速度を速めます。
Confusionプロパティーは、「誤認対象物」が持つと考えられる最高値(+誤差余裕)を基にして設定してください。Confusionプロパティーは、Acceptプロパティーの値と同じか、それ以上の値を設定することを推奨します。Confusionプロパティーに高い値を設定すると検索時間が長くなり、低い値を設定すると検索時間が早くなります。しかしConfusionプロパティーを低くすると誤検出が多くなる場合がありますので、ご注意ください。
Confusionプロパティーは、ひとつの画像内に複数の類似対象物を含む場合に、大変重要になってきます。そのような場合には、Confusionプロパティーとして十分に高い値を設定することで、別の対象物を誤って検出しないようにします。しかし、画像内に類似対象物がそれほどない場合には、Confusionプロパティーを低い値に設定し、検索時間を短縮することができます。
参照
Accept プロパティー, Correlationオブジェクト, Geometricオブジェクト, Polarオブジェクト, Score リザルト