Score リザルト

適用
ビジョンオブジェクト: ColorMatch、Correlation、Edge、Geometric、Polar

解説
プログラム実行時にオブジェクトが検出されたレベルを表わす整数値を返します。Correlation、Geomatric、Polarオブジェクトの場合は、Scoreリザルトはオブジェクトがどの程度モデルと一致しているかを表します。Edgeオブジェクトの場合は、Scoreリザルトは、LightからDark、またはDarkからLightへ、コントラストが変化するレベルを表わします。ColorMatchオブジェクトの場合は、色空間内での色の一致度合いを表します。

用法

VGet  Sequence.Object.Score [(result)], var
Sequence
シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
Object
オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。
var
リザルトの値を示す整数変数
result
リザルト番号。省略可能で、省略すると、リザルト番号はCurrentResultになります。


0から1000

詳細説明
Scoreリザルトは、サーチエリアの対象物が、あらかじめ教示されたモデルに、どれだけ一致しているかを示す基本的な値です。Scoreが、Acceptプロパティーの値と同じ、またはそれ以上であれば、対象物は検出されなかったとみなされます。

通常、Scoreリザルト値が低いと、画像中にあらかじめ教示されたモデルに一致するパターンが含まれていなかったことを意味します。しかし、AcceptプロパティーやConfusionプロパティーが十分に高く設定されていない場合にも、低いリザルト値になることがあるので、注意してください。これらのプロパティーの値が低すぎると、AcceptプロパティーやConfusionプロパティーのしきい値に、最初に一致したパターンが検出結果として返されます。そのため、その画像中にもっと一致するパターンがあっても、それが検出結果として返されないおそれがあります。

Scoreリザルトは常に、1000に近い値になるとは限りません。返されたScoreリザルト値が、1000に対し相対的に低いからといって、アプリケーションが行えないとか、信頼性がないとは限りません。アプリケーションには様々なタイプがあり、それぞれScoreリザルト値を左右する個別の理由があります。アプリケーションによって、500以下のScoreリザルトしか返さないものもありますし、常に900以上の値を返すアプリケーションもあります。照明、パーツの置き方、ビジョンアプリケーションの全体的な設定、ビジョンツールの適切な使い方など、あらゆる要素が、Scoreリザルトに影響してきます。

ColorMatchオブジェクトの場合、色空間上の距離でスコアを計算します。モデルカラーを中心とした許容量の範囲内はスコアが1000、許容量の範囲をはずれると、その距離に応じてスコアが低下します。

統計
Scoreリザルトでは、次の「統計ツール」を用いることができます。

ScoreMax、ScoreMean、ScoreMin、ScoreStdDev

統計ツールの詳しい使い方については、以下のマニュアルを参照してください。
"Vision Guideソフトウェア編 - 統計ツール"

参照
Accept プロパティー, Confusion プロパティー, CodeReaderオブジェクト, Correlationオブジェクト, Edgeオブジェクト, Found リザルト, Geometricオブジェクト, OCRオブジェクト, Polarオブジェクト