マスターモード

  1. molex製DeviceNetマスター基板がDeviceNetネットワークに接続されていることを確認します。

  2. [applicomIO Console]インストールフォルダーを開き、"applicomIO Console"アプリケーションを起動します。
    [applicomIO Console]インストールフォルダーは、デフォルトでは以下が指定されます。
    C:\Program Files(x86)\BradCommunications\applicomIO\4.2

  3. [applicomIOR console]ダイアログが表示されます。ネットワーク設定に必要な機器情報 (EDSファイル)を登録します。

  4. [Protocol]を選択します。

  5. [Equipment Library]タブを選択します。

  6. [Add]をクリックします。

  7. [Select configuration files]ダイアログが表示されます。
    各機器メーカーから提供されているEDSファイルを選択し、[開く]をクリックします。

  8. applicomIOR consoleメニュー - [Protocol] - [Properties]を選択します。

  9. [Device Net Master]ダイアログが表示されます。
    DeviceNetネットワークで使用する通信速度 (Baud Rate)、マスターのアドレス (MAC ID)などを設定します。
    マスターの設定が完了したら、[OK]をクリックします。

キーポイント


Baud RateやInterscan Delayの設定により、バス負荷をコントロールすることができます。バス負荷が60%を超えると、通信エラーが発生しやすくなるなどDeviceNetネットワークの通信が不安定になることがあります。バス負荷がなるべく小さくなるよう設定してください。

applicomIO Consoleアプリケーションを使用してのバス負荷の確認方法は、以下を参照してください。

トラブルシューティング

  1. [Network Detection]タブを選択します。

  2. [Read Network Configuration]をクリックます。

  3. 次のメッセージが表示されます。[はい]をクリックします。

  4. [Network Detection]ダイアログが表示され、フィールドバス上のデバイス情報を読み込みます。

  5. 検出されたデバイス情報一覧が、[Network detection]パネルに表示されます。

  6. スキャンしたいデバイスを選択します。

  7. [Insert in Configuration]をクリックします。

  8. 次のダイアログが表示されます。

    1. [Connection Configuration]タブを選択します。スレーブデバイスと通信するためのConnections Parametersが表示されます。

      • 表示される項目は、スレーブデバイスにより異なります。

      • 表示されるConnections Parametersは、フィールドバスマスター基板に設定されている情報です。
        スレーブデバイス本体の情報と、一致していることを確認してください。

        必要に応じて変更してください。

        設定が完了したら、[OK]をクリックします。

      キーポイント


      フィールドバスマスター基板に設定されているConnections Parametersと、スレーブデバイス本体の情報は、一致している必要があります。

      一致していない場合は、スレーブデバイスとの通信ができません。Connections Parametersを変更するか、スレーブデバイス本体の情報を変更してください。

      スレーブデバイス本体の情報が不明な場合は、スレーブデバイスメーカーにお問い合わせください。

    2. applicomIO Consoleアプリケーションを"Expert Mode"で使用している場合は、[Expert Mode]が表示されます。

      [Expert Mode]ボタンをクリックすると、次のダイアログが表示され、Change Of StateやCyclicの詳細設定を行うことができます。

      キーポイント


      [Ack]チェックボックスのチェックをはずすと、通信異常が発生した場合でもエラーにならないことがあります。[Ack]チェックボックスのチェックは、はずさないでください。

    3. EDSファイルが登録されていないデバイスの場合は、次のダイアログが表示されます。

      この場合は、デバイスメーカーよりEDSファイルを入手し、手順(7)により、EDSファイルを登録してください。その後、手順(10)を実行してください。

  9. 次に、各スレーブデバイスとの通信状態を確認します。
    [Diagnostic]をクリックします。

  10. [Diagnostic Board]ダイアログが表示されます。

    スレーブデバイスとの通信ができていない場合は、次のダイアログが表示されます。

    フィールドバスマスター基板に設定されているConnections Parametersと、スレーブデバイス本体の情報が一致していない可能性があります。

    フィールドバスマスター基板に設定されているConnections Parametersは、以下の手順で確認できます。

    1. フィールドバスマスター基板に登録されたスレーブデバイスを選択します。

    2. マウスで左クリックし、[Properties]を選択します。

      選択したスレーブデバイスのプロパティ情報が表示されます。

    3. [Connection Configuration]タブを選択します。

      スレーブデバイスと通信するためのConnections Parametersが表示されます。

  11. applicomIOR consoleメニュー - [File] - [Download in Flash]を選択します。設定状態をフィールドバスマスター基板に登録します。

キーポイント


フィールドバスマスター基板のフラッシュメモリーに、設定状態が保存されていないと、フィールドバスマスター基板が正常に機能しません。また、Epson RC+ 8.0からコントロールできなくなります。 設定状態を変更した場合は、applicomIOR consoleメニュー - [File] - [Download in Flash]を選択し、設定状態をフィールドバスマスター基板に登録してください。

  1. 数秒後に、ステータスバーの[Configured boards state]が緑表示になります。

    フィールドバスマスター基板を、マスターモードで機能させるための準備が完了です。

  2. "applicomIO Console"アプリケーションを終了します。

  3. 以下を参照し、作業を続けてください。
    Epson RC+ 8.0の設定

キーポイント


Windowsで、フィールドバスマスター基板が認識されないなどの問題がある場合は、以下を参照してください。

Windowsで高速スタートアップを無効にする方法