基板の装着

  1. Hilscher製EtherNet/IP基板のアドレスのロータリースイッチを設定します。
    Epson RC+ 8.0がインストールされたパソコンには、フィールドバス基板は、1枚インストールが可能です。スロット番号は、"使用しない(0)"を設定してください。設定は、以下の表を参照してください。

    スロット番号 ロータリースイッチ位置
    使用しない 0
    スロット番号1 1
    スロット番号9 9

  2. Epson RC+ 8.0をインストールしたパソコンのPCIバス、またはPCI Expressバスに、Hilscher製EtherNet/IP基板を取りつけます。
    パソコン本体の種類によって、カバーの開け方やPCIバス/PCI ExpressバスへのHilscher製EtherNet/IP基板の取りつけ方法が異なります。パソコン本体のマニュアルに掲載されているPCI/PCI Express基板の取りつけ方法の説明を参照してください。

  3. Hilscher製EtherNet/IP基板をEtherNet/IPネットワークに接続します。

  4. マスターとスレーブを以下の表の設定にする例を説明します。

    設定項目 値
    アドレス設定方法 固定アドレス
    マスターIPアドレス 192.168.0.2
    スレーブIPアドレス 192.168.0.3
    サブネットマスク 255.255.255.0
    入力バイト数 32
    出力バイト数 32

  5. パソコンを起動します。

  6. スタートメニュー - [SYCON.net (opens new window)]を選択し、実行します。

  7. SYCON.netの管理者パスワードを設定します。
    [OK]をクリックします。
    管理者パスワードは、忘れないように注意してください。

  8. SYCON.net (opens new window) が起動します。
    [netDevice] - 右側のDevice Catalogリスト - [CIFX RE/EIM]をクリックします。

スレーブEDSファイルの読込み

  1. [Network] - [Import Device Descriptions…]をクリックします。

  2. [Import Device Description] ダイアログが開きます。
    [ファイルの種類]から「DeviceNet EDS」を選択してください。
    各機器メーカーから提供されているEDSファイルを選択し、[開く(O)]をクリックします。

  3. 次のメッセージが表示されます。
    [はい(Y)]をクリックします。EDSファイルが取り込まれます。

マスターアイコンの追加

  1. SYCON.netアプリケーションソフトウェア - [netDevice] - 右側のDevice Catalogリスト - [EtherNet/IP] - [Master] - [CIFX RE/EIM]をクリックします。

  2. [CIFX RE/EIM]を[netDevice] - 左側の太線上にドラック&ドロップします。

  3. Hilscher製EtherNet/IP基板を示す "CIFX_RE_EIM"アイコンが接続されます。

スレーブアイコンの追加

  1. SYCON.netアプリケーションソフトウェア - [netDevice] - 右側の[Device Catalog]リスト - [EtherNet/IP] - [Slave]スレーブ機器を選択します。

    EtherNet/IPスレーブモジュールの場合

  2. 選択したスレーブ機器を[netDevice]の左側-マスターのアイコンから伸びている太線上にドラック&ドロップします。

  3. EtherNet/IP Slaveが接続されアイコンが表示されます。

マスター側の設定

  1. [netDevice] - [CIFX_RE_EIM]アイコンを右クリックし、[Configuration…]をクリックします。

  2. [Configuration]ダイアログが表示されます。
    [Settings] - [Driver]タブを選択します。
    [CIFX Device Driver]のチェックボックスをチェックし、[Apply]をクリックします。

  3. [Settings] - [Device Assignment]を選択します。

  4. [CIFX 50E-RE]チェックボックスをチェックします。
    [Apply]をクリックします。

  1. [Settings] - [Driver] - [Firmware Download]タブを選択します。
    [Browse…]をクリックします。

  2. Communication-Solutions DVDの[Firmware,_EDS,_Examples,_Webpages\Firmware_&_EDS\COMSOL-EIM V2.11.0.3\Firmware\cifX]フォルダーを表示します。
    [cifxeim.nxf]を選択します。
    [開く(O)]をクリックします。

  3. [Name]が"EtherNet/IP Scanner for CIFX"であることを確認します。
    [Download]をクリックします。

  4. [はい(Y)] をクリックします。

    ファームウェアのダウンロードが実行されます。

  5. [Settings] - [Licensing]タブを選択します。

  6. [EtherNet/IP Scanner]のライセンスが、"Existing: YES"であることを確認します。

  7. [Configuration] - [Network Settings]タブを選択します。

  8. [IP Settings]を設定し、[Apply]をクリックします。
    (例) IP Address: 192.168.0.2 (Fixed Addresses)

  9. [Configuration] - [Scanlist]を選択します。
    スレーブ機器の[Activate]チェックボックスをチェックします。

  10. [IP Address]を設定して、[OK]をクリックします。
    (例) IP Address: 192.168.0.2 (Fixed Address)

  11. [Configuration]ダイアログを閉じます。

スレーブ側の設定

  1. [netDevice] - [EPSON_TSERIES_EtherNet_IP….]アイコンを右クリックします。
    [Configuration…]を選択します。

  2. [Configuration]ダイアログが表示されます。

  3. [Configuration] - [Connection]を選択します。

  4. [Connection parameters]タブ - [Connection1] - [O -> T] - [Size]を選択します。
    [Parameter]を"32"に設定し、[Apply]をクリックします。

  5. [Configuration] - [Connection]を選択します。

  6. [Connection parameters]タブ - [T->O] - [Size] を選択します。
    [Parameter]を"32"に設定し、[OK]をクリックします。

  7. [Configuration]ダイアログを閉じます。

マスター基板へのダウンロード

  1. 再度、[netDevice] - [CIFX_RE_EIM]アイコンを右クリックし、[Configuration…]をクリックします。
    [Configuration]ダイアログが表示されます。

  2. [Configuration] - [Address Table]をクリックします。

  3. [Address Table]の設定を確認し、[OK]をクリックします。
    "Address Table"-Inputs - Length: 0x0020
    "Address Table"-Outputs - Length: 0x0020

  4. [Configuration]ダイアログを閉じます。

  5. [netDevice] - [CIFX_RE_EIM]アイコンを右クリックし、[Download]をクリックします。
    これにより、"マスター側設定"と"スレーブ側設定"がEtherNet/IP基板にダウンロードされます。

    Hilscher製EtherNet/IP基板に設定が適用されます。

接続診断

  1. [netDevice] - [CIFX_RE_EIM]アイコンを右クリックます。
    [Diagnosis…]を選択します。

  2. [Diagnosis]ダイアログが表示されます。
    [Diagnosis] - [Master Diagnosis]を選択します。
    すぐに[Diagnosis] - [General Diagnosis]を選択します。

  3. Communication, Run, Bus ONインジケーターが緑色に点灯し、Readyインジケーターが点灯していれば正常な状態です。

  4. [Tools] - [IO Monitor]を選択し、入出力をテストします。
    [OK]をクリックします。

    [Diagnosis] ダイアログを閉じます。

  5. [File] - [Save]をクリックし、設定変更をファイルに保存します。

RC+向けの構成ファイル(.csv)をエクスポートする

  1. [netDevice] - [CIFX_RE_EIM]アイコンを右クリックます。
    [Additional Functions] - [Export] - [CSV…]をクリックします。

  2. CSVファイルをファイルに保存します。
    エクスポートしたCSVファイルは、以下で使用します。
    Epson RC+ 8.0の設定

    以上でSYCON.netによる設定は完了です。
    SYCON.netを終了してください。

キーポイント

Windowsで、フィールドバスマスター基板が認識されないなどの問題がある場合は、以下を参照してください。

Windowsで高速スタートアップを無効にする方法

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