概要
Epson RC+ 8.0のプロジェクトとは
Epson RC+ 8.0プロジェクトとは、SPEL+アプリケーションの実行に使用されるプログラムファイル, インクルードファイル, ポイントファイル, フォースファイル, I/Oラベル, ユーザーエラー, Vision設定, コンベヤー設定の集合です。
なぜプロジェクトが必要か
プロジェクトは、SPEL+アプリケーションを管理するために、より安全でより便利な方法です。各アプリケーションについての全情報が1つのプロジェクトに保持されます。使用するプログラムや、ポイントをすべて1つのプロジェクトに保持するので、プロジェクトを開いたり、実行や編集を簡単に開始できます。さらに、アプリケーションの新しいバージョンの作成や、旧バージョンの実行も簡単にできます。
プロジェクトは、プログラムを損失する危険性を減らし、アプリケーションの保守を簡単にします。
以前は、アプリケーションを保守するのに複数のコマンドを実行しなければなりませんでした。また、アプリケーションの作成は、SPELをよく理解していることが要求されました。よく理解していないと、作業中に大切なデータを上書きし、消去する可能性もありました。
プロジェクトのコピーや名前を変更する機能もあり、旧プロジェクトから新規プロジェクトを作成したり、USBメモリーなどの外部メディアにプロジェクトをバックアップしたりすることも簡単に行うことができます。
Epson RC+ 8.0のプロジェクトを構成するもの
各プロジェクトは、お客様が指定したフォルダーに保存されます。
例: C:\EpsonRC80\Projects
キーポイント
Epson RC+メニュー - [セットアップ] - [開発環境設定] - [ワークスペース] - [プロジェクト保存先]から、保存先を設定できます。
以下は、プロジェクトの構成要素についての説明です。
プロジェクトファイル
プロジェクトに関するすべての情報が入っています。このファイルは、Epson RC+ 8.0によって自動作成されます。このファイルは編集しないでください。編集すると、プロジェクトを開くときにエラーが発生する可能性があります。ファイルの拡張子は、".sprj"です。
プログラムファイル
1つ以上の"Function"が入ったASCIIファイルです。SPEL+の"Function"は、それぞれ個別のタスクとして、コントローラーで実行される、または他のファンクションに呼び出されます。ファイルの拡張子は、".prg"です。
ポイントファイル
ロボットポイントのリストを持っています。ファイルの拡張子は、".pts"です。
インクルードファイル
変数宣言、疑似命令の宣言を行うことができます。ファイルの拡張子は、".inc"です。
フォースファイル
フォースオブジェクトを保存するファイルです。ファイル名の拡張子が ".frc"です。
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