光学選定機能
光学選定ツールを使用すると、希望する撮影条件に合うカメラモデル, エクステンションチューブおよびレンズの組み合わせの情報を得ることできます。
撮影条件の設定内容は、以下のとおりです。
- 視野幅[mm], 高さ[mm] (必須)
- ワーキングディスタンス*[mm], 対象視野の分解能 [mm / 画素] (任意) *ワーキングディスタンスは、レンズ先端からワークまでの距離です。
- カメラ, レンズ, エクステンションチューブ種別 (任意)
撮影条件設定
下表の撮影条件を設定します。赤色の枠のパラメーターは必須で入力し、それ以外のパラメーターは必要に応じて入力してください。絞り込み条件を厳しくすることができます。設定後、[計算]ボタンをクリックすると組合せを選定します。
撮影条件 | 説明 |
---|---|
視野幅 | 希望する視野の幅を入力します。(必須) |
視野高さ | 希望する視野の高さを入力します。(必須) |
ワーキングディスタンス | 希望するワーキングディスタンスを入力します。(任意) 入力を省略すると、希望する視野を満たすために必要なワーキングディスタンスが自動計算されます。 * ワーキングディスタンスは、カメラ先端からワークまでの距離です。 |
分解能 | 希望する解像度を入力します。(任意) 指定した解像度と等しい、または細かい解像度になるように選定します。入力を省略すると、希望する視野を満たすために必要な解像度が自動計算されます。 |
カメラ | カメラの種別を指定する場合は、選択します。(任意) [Non Select]の場合は、カメラ選定を自動で行います。 |
レンズ | レンズの種別を指定する場合は、選択します。(任意) [Non Select]の場合は、レンズ選定を自動で行います。 |
エクステンションチューブ | エクステンションチューブの種別を指定する場合は、選択します。(任意) [Non Select]の場合は、エクステンションチューブ選定を自動で行います。[Anysize]を選択した場合は、下の[チューブ長さ]に入力した長さを使用します。 |
チューブ長さ | エクステンションチューブの長さです。 |
タイプ | カメラのタイプを選択します。 |
USBカメラを含める | タイプ: コンパクトビジョンを選択時のみ、USBカメラを検索対象に含めることができます。GigEカメラのみ検索する場合は、チェックを外してください。 |
販売中の製品のみ表示 | 検索対象を販売中の製品のみにできます。製造中止となった製品も検索対象に含める場合は、チェックを外してください。 |
計算 | パラメーター設定に従って、カメラ, レンズ, エクステンションチューブを選定します。 |
キーポイント
- 視野の大きさは、ワークのサイズと設置位置のばらつきを考慮して、ワークのサイズより大きめに設定してください。
- 選定対象のハードウェアは、「Vision Guide 8.0 ハードウェア&セットアップ編」に記載のあるもののみです。それ以外の一般品のセンサーやレンズでサイズや焦点距離が似ているハードウェアは、実際の光学系の値が、選定結果で出力される値とは異なる場合があります。
- 視野やワーキングディスタンスなどの光学系の選定結果は、理論値による計算値となります。レンズ仕様や個体のばらつきなどにより、実際に撮影される視野などの値と選定結果との間に差が生じる場合があります。また、焦点距離の短いレンズにおいては、視野の周辺にひずみ (レンズディストーション)が発生する場合がありますので、試作機で実験を実施してください。ワーキングディスタンスも、光学系のばらつきなどにより誤差が発生するため、カメラを設置後でもカメラの位置調整が可能な機構にしてください。
- 視野の設定値は、ワークのサイズではなく、ワークの設置のばらつきなどを考慮して余裕を持った設定値にしてください。
選定結果
選定結果は、入力されたパラメーターに近いものから順にリストに並びます。リスト内のチェックボックスをオンにすることで、リストにある選定結果の詳細が上部に表示されます。
出力されるパラメーターの意味は、入力時のものと同じです。出力のみ表示されるものは以下の通りです。候補が見つからない場合は、メッセージが表示されます。パラメーターを変更して再度選定してください。
選定結果 | 説明 |
---|---|
焦点距離 | レンズの焦点距離 |
被写界深度 | 上段がレンズの絞り解放時の被写界深度 下段が最大まで絞りを絞った時の被写界深度 |
保存 | リスト内のチェックボックスをオンにしたカメラモデル, エクステンションチューブ, レンズの組み合わせが、カメラ設定に反映されます。 |
キーポイント
設定パラメーターの種類が多い場合、選定条件が厳しくなり選定結果が見つからないことがあります。その場合は視野サイズのみ入力し、出力される選定結果から選定条件を決めていくと見つけやすくなります。