マルチマスター構成

PROFIBUS-DPでは、1つの物理的なネットワーク上に複数のマスターを配置するマルチマスター構成が可能です。

ネットワーク上にあるスレーブデバイスは、複数のマスターからアクセスできます。ただし、デバイス設定を行えるマスターはネットワーク上に1台のみとなります。

以下にマルチマスター構成を行った場合の通信手順を図に示します。

マスターは論理トークンを受け取ると、各スレーブに対して問い合わせを行い、すべての通信が完了すると次のマスターへトークンを渡します。トークンを受け取ったマスターは、各スレーブに対して問い合わせを行い、次のマスターへトークンを渡します。この様に、各マスターはトークンを持っているときのみ通信を行います。また、各スレーブはマスターからの問い合わせにのみ応答します。スレーブ自らメッセージを出力することはありません。