DeviceNetネットワーク状態の確認

applicomIO Consoleアプリケーションにはネットワークの診断機能 (Diagnostic)があります。以下に、診断機能の使用方法を記載します。

  1. Diagnosticを開き、左上の虫眼鏡アイコンを選択し、画面左側デバイスツリーの Channelを選択すると、以下のような表示になります。

    画面右側の情報表示には、2つのタブがあり、1つは[CAN]、もう1つは [DeviceNet(scanner)]です。
    [CAN]パネルには、スキャナー基板上のCANコントローラーの状態が表示されます。

    表示 説明
    Rx 受信データバイト数とフレーム数
    Tx 送信データバイト数とフレーム数
    OverRun CANコントローラーが検出した、通信オーバーランエラー数
    Errors CANコントローラーが検出した、通信エラー数
    Bus Off Busoff検知数
    Baud Rate 通信速度
    Bus Load バス負荷 (最大値, 最小値, 現在値)

キーポイント


バス負荷に関しては、最大60%を超えないように使用することを推奨します。バス負荷が高いと通信エラーが発生するなど、DeviceNetネットワークの通信が不安定になることがあります。

マスター設定の方法は、各マスター機器の取扱説明書を参照してください。Epson RC+のマスター設定につきましては、以下を参照してください。

molex製DeviceNetマスター基板の装着

  1. [DeviceNet(scanner)]パネルを選択すると、以下のような画面になります。

    表示 説明
    MAC ID スキャナー基板に設定されたMAC ID
    Module/NetWork LED Network Status (NS)LEDの状態を表示
    IO LED Module Status (MS)LEDの状態を表示
    applicomR Status スキャナー基板の状態を表示

スキャナー基板の状態は、コード番号→ コメントの形で表示されます。コード番号は以下のものがあります。

状態コード 説明
一般 プロトコル
0 異常なし

ファンクションは正常に動作しました。

4 アクセス不能データ

リモートデバイスにエラーが発生しています。状態を確認してください。

32 ファンクションに渡されたパラメーターが不正

(例: 要求された変数の数が多すぎる。)

33 応答タイムアウト障害

デバイスから応答がありません。デバイスの状態と配線を確認してください。DeviceNetマスターにはスキャンするデバイスの設定がありません。

34 ライン上の物理的異常

+24V電源を検出できません。applicomIOインターフェイスのCANコンポーネントがBus Offです。ネットワーク配線と通信速度を確認してください。

36 デバイス未設定

applicomIOコンソールでデバイスを設定してから、PCInitIOを実行して、applicomIO製品の初期化を再度行ってください。

45 非常駐対話ソフトウェア

applicomIOインターフェイスを使用するには、PCInitIOを実行して、初期化してください。

47 対象applicomIOカードが無効、またはIO_Initファンクションで正しく初期化されていません。
53 通信ライン上の同期問題

DeviceNetマスターがオフラインです (電源を検出できない、またはapplicomIOのCANコンポーネントがBus Offになっている)。

ネットワーク配線と通信速度を確認してください。

55 応答タイムアウト

デバイスとは通信できますが、リクエストに応答しません。デバイス状態を確認してください。

65 通信拒否

DeviceNetマスターとの通信は確立途中か、デバイスにより拒否されました。

70 通信終了

DeviceNetネットワーク上で重複MAC IDが検出されました。DeviceNetマスターのMAC IDを変更してください。

79 プロファイル互換性なし

デバイスが設定と一致しません。デバイスIDと通信サイズを確認してください。

63 シリアルポートで通信エラー発生
66 applicomIOインターフェイスのメモリー不足
93 デバイスへのアクセス不能
99 applicomIOが実行中
255 事前にIO_RefreshInputファンクションで、ローカルインプットバッファーが更新されていません。
  1. 左上のI/Oツールアイコンをクリックすると、次の画面が表示されます。

    画面右側には、各スレーブデバイスの状態が表示されます。
    緑は通信状態が良好、赤はエラーを示します。デバイスの存在しないところはグレー表示となります。

  2. 画面左側のデバイスツリーで、[Equipment]を選択すると次の画面が表示されます。

    画面右側には、選択したデバイスの入出力状態が表示されます。
    出力データを変更する場合は、[Selected Output Value:]の任意のバイト番号の位置をクリックしてグレー選択を移動し、[Selected Output Value:]に任意の値を入力し、[Write]をクリックします。