力覚センサーノードの仕様

本節では、力覚センサーノードの仕様を説明します。使用方法の詳細は、以下を参照してください。

力覚センサーデータの取得

ForceSensorMonitorSystemType ObjectType定義

  • 概要

    ForceSensorMonitorSystemTypeは、コントローラーに搭載されている力覚センサーデータのモニタリングシス テムを示します。コントローラーに搭載されている力覚センサーモニタリングシステムごとに本Typeをインスタンス化します。

ObjectType定義

ForceSensorMonitorSystemTypeの定義は、以下の通りです。

Attribute Value
BrowseName ForceSensorMonitorSystemType
IsAbstract FALSE
References Node Class BrowseName DataType TypeDefinition ModellingRule
Subtype of the ComponentType defined in OPC Unified Architecture for Devices (DI)
HasComponent Variable Port Boolean BaseDataVariableType Mandatory
HasComponent Variable Option String BaseDataVariableType Mandatory
HasComponent Variable DataType Uint16 BaseDataVariableType Mandatory
HasComponent Variable DataNum UInt16 BaseDataVariableType Mandatory
HasComponent Object [ForceSensorMonitor​Identifier] - Epson: ForceSensorMonitorType MandatoryPlace holder

ObjectType説明

  • Variable Port

    データの出力先を切り替えるための設定用ノードです。データをOPC UAに出力するか、既存の出力先(Epson RC+)に出力するかを決定します。

    値が示す内容は、以下の通りです。

    説明
    True OPC UAにデータを出力する
    False Epson RC+にデータを出力する

    キーポイント


    データの出力先はEpson RC+、またはOPC UAのいずれか一方です。

  • Variable Option

    このノードは通常使用しません。値を変更しないでください。

  • Variable DataType

    DataTypeは、取得するデータを選択するための設定用ノードです。値と取得するデータの関係は、以下の通りです。

    取得するデータ
    0 ElapsedTime, Force, CurPos, RefPos, Diff, TCPSpeed, CurAngle, OLRate, FCOn, StepID, SeqNo, ObjNo, Time
    1 ElapsedTime, CurPos, TCPSpeed, CurAngle, OLRate, StepID, SeqNo, ObjNo, Time
    2 ElapsedTime, Force, CurPos, StepID, SeqNo, ObjNo
    3 ElapsedTime, CurPos, StepID, SeqNo, ObjNo

    取得するデータの詳細については、以下を参照してください。

    データのフォーマット

  • Variable DataNum

    DataNumノードは、サーバーから1度に取得するデータ数の最大値を指定するためのノードです。

    説明
    0 データ数の最大値を設定しない (サーバー側で決定する)
    1~ データ数の最大値を設定する
  • Object [ForceSensorMonitorIdentifier]

    [ForceSensorMonitorIdentifier]は、力覚センサーモニタリングシステムが、1つ以上のモニタリングチャネルを持つことを示します。ForceSensorMonitorTypeのインスタンスにより表現されます。

    キーポイント


    センサーデータ取得命令 (RecordStart)を実行すると、ForceSensorMonitor_1以下のノードにデータやステータスが出力されます。同時に2件実行した場合、2件目のデータやステータスがForceSensorMonitor_2以下のノードに出力されます。

ForceSensorMonitorType ObjectType定義

  • 概要

    ForceSensorMonitorTypeは、ForceSensorMonitorSystemTypeインスタンスにより生成されるモニターデータを示します。ForceSensorMonitorSystemTypeインスタンスに含まれるモニターデータごと (モニターチャネルごと)に本Typeをインスタンス 化します。

    詳細は、以下を参照してください。

    力覚センサーノードの仕様 - ForceSensorMonitorSystemType

ObjectType定義

ForceSensorMonitorTypeの定義は、以下の通りです。

Attribute Value
BrowseName ForceSensorMonitorType
IsAbstract FALSE
References Node Class BrowseName DataType TypeDefinition Modelling Rule
Subtype of the ComponentType defined in OPC Unified Architecture for Devices (DI)
HasComponent Variable Data ByteString BaseDataVariableType Mandatory
HasComponent Variable MonitorStatus String BaseDataVariableType Mandatory
HasComponent Variable DataExistsStatus String BaseDataVariableType Mandatory
HasComponent Variable ErrorStatus String BaseDataVariableType Mandatory

ObjectType説明

  • Variable Data

    データの出力先となるノードです。本ノードを読み取ることにより、力覚センサーのデータを取得できます。 データのフォーマットについては、以下を参照してください。

    データのフォーマット

    SPELコマンドによるデータ取得開始が正常に開始したのち、本ノードを読み取ることで、その時点でコントローラー内部に保持しているデータを取得することができます。

    コントローラー内部に保持しているデータがない場合、本ノードを読み取るとNullが返されます。

    取得できるデータの種類は、ヘッダー, データ部, フッターがあり、全て本ノードから取得可能です。1度の読み取りで取得できるデータは、ヘッダー, データ部, フッターのいずれか1種類です。ヘッダーとデータ部、データ部とフッターなどが混在することはありません。

  • Variable MonitorStatus

    センサーデータの取得実行状態を示します。値の説明は、以下の通りです。

    説明
    Stop センサーデータの取得が停止中であることを示す
    Run

    センサーデータの取得が実行中であることを示す

    RecordStart命令を実行すると、この値となる

  • Variable DataExistsStatus

    Dataノードから取得できるデータの有無を示します。この値から、データ取得のタイミングを判断できます。値の説明は、以下の通りです。

    説明
    Empty Dataノードから取得できるデータがない状態を示す
    Ready Dataノードから取得できるデータがある状態を示す
  • Variable ErrorStatus

    データ取得時におけるエラーやワーニングの発生状態を示します。この値から、データの扱い方を判断することができます。値の説明は、以下の通りです。

    説明
    None 異常がない状態を示す
    Warning

    データの上書きが発生した状態を示す

    データの取得は継続する

    Error データ取得を中断した状態を示す

アドレススペースの例

力覚センサーデータ取得機能を利用できる場合のアドレススペースの、インスタンス例を示します。

記号 説明
a 設定用ノード
b データ取得用ノード
c ステータス表示ノード