AngleEnable プロパティー
適用
ビジョンオブジェクト: Correlation、Geometric
解説
Correlation(相関)サーチや、Geometric(幾何)サーチで、角度検出付き(回転)サーチを実行するかどうかを指定します。
用法
VGet Sequence.Object.AngleEnable, var
VSet Sequence.Object.AngleEnable, value
- Sequence
- シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
- Object
- オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。
- var
- プロパティーの値を示すBoolean型変数
- value
- プロパティーの新しい値を示すBoolean型の値または式
値
- 0 - False: 角度検出付きサーチを実行しません。
- -1 - True: 角度検出付きサーチを実行します。
デフォルト:
- Correlation(相関): False
- Geometric(幾何): True
詳細説明
AngleEnable が"False"に設定されているときは、Correlation(相関サーチ)オブジェクトでは、AngleRangeとAngleMaxIncrementプロパティーは使いません。
角度検出付きのCorrelationサーチは、回転パーツの検出を行うことができますが、その検出時間はかなり長くなります。そのため、角度検出付きのCorrelationサーチは、回転角度が少ないパーツの検出に適しているといえます。一方、Geometric(幾何)サーチは大きな回転検出を含むパターンサーチに適したオブジェクトになります。回転角が大きいことが想定できる場合は、Geometric(幾何)サーチの使用をご検討ください。
また、Polarオブジェクトは、一般的に検出時間が非常に短いため、Correlationオブジェクトと組み合わせることで、正確かつ短時間のサーチを行うことが可能です。(詳細については、CorrelationサーチまたはPolarサーチの項を参照してください。)
Correlation(相関)サーチで角度付きサーチを正確に行うためには、下記の手順で行ってください。
まず、AngleEnableプロパティーを"True"に設定します。そしてAngleMaxIncrementおよびAngleRangeの各プロパティーが正確であることを確認してCorrelationモデルを再度登録してください。Correlationモデルを登録してからAngleEnableプロパティーを"True"に設定し、Correlationオブジェクトを検出しようとしても、角度付きサーチを行うことはできません。
Geometricサーチで角度付きサーチを行うためには、下記の手順で行ってください。
まず、AngleEnableプロパティーを"True"に設定します。そしてAngleStartおよびAngleRangeの各プロパティーが正しく設定されていることを確認してGeometricモデルを再度登録してください。
参照
AngleMaxIncrement プロパティー, AngleRange プロパティー, Angle リザルト, Correlationオブジェクト, Geometricオブジェクト