PGパラメーター Joint

モータータイプ

対象とするモーターの形式を指定します。サーボモーター、あるいはステッピングモーターのいずれかを選択することができます。

サーボモーターを選択した場合は、サーボドライバーの位置決め出力信号、カウンターリセット入力信号、サーボON信号の入出力に対応することができます。

パルス出力形式

モータードライバーの仕様に合わせて、パルス出力形式を指定します。

方向信号出力 CWP端子よりパルス信号を出力、CCWP端子より方向信号を出力します。方向出力は、+(CW)方向時Lレベル出力、-(CCW)方向時Hレベル出力となります。
各方向パルス出力 CWP端子より+(CW)方向パルス、CCWP端子より-(CCW)方向パルスを出力します。

初期出力パルス幅

ステッピングモーターの脱調防止などの理由で、特に最初のパルス幅を制御したい場合にのみ利用します。(入力値: 1~8388607の整数)

リミット停止形式

ロボットが機械的動作範囲を超えてリミット信号がOFF状態になった場合、ロボットを停止させる方法を設定します。急停止、あるいは減速停止のいずれかを選択することができます。

アラーム論理

ALM入力端子の論理を設定します。

Hレベル ALM入力端子がHレベル時にアラーム状態
Lレベル ALM入力端子がLレベル時にアラーム状態

減速比パルス, 減速比関節

何パルス出力すると 何 mm (または 何 degree)動作するかを設定します。

減速比パルスにパルス数を減速比関節に移動距離 (角度)を設定します。

(入力値: 1.0 ~1000000.0の実数)

最大,最小

ロボットのデフォルト動作範囲を設定します。

(入力値: -2147483648 ~ 2147483647の符号付整数)

[ツール]-[ロボットマネージャー]-[動作レンジ設定]-[デフォルト]ボタンをクリックすると、ここで設定した値が表示されます。詳細は、以下を参照してください。

[動作レンジ設定]

物理/論理パルス変換

モーターの回転方向と、SPEL+上での各関節のパルス値 (座標値)の増減の関係を設定します。通常、あるいは反転のいずれかを選択することができます。

通常 物理エンコーダー値が増加すると、SPEL+パルス値は増加します。
反転 物理エンコーダー値が増加すると、SPEL+パルス値は減少します。

Z軸

SPEL+上でJUMP命令を実行したときにZ軸 (垂直動作軸)として扱われる関節を設定します。直角座標型ロボットの場合、Z軸は第3関節になります。

最大速度, 最大加速度, 最大減速度

この値は、SPEL+コマンドのSPEED 100、ACCEL 100, 100 (値はパーセンテージ)で動作させたときの、各関節の値を設定します。

最大速度[pulse/sec] 0.1 ~ 6553400.0の実数
最大加速度[pulse/sec2] 200.0 ~ 400000000.0の実数
最大減速度[pulse/sec2]

S字カーブ

加減速カーブを直線加減速にするかS字加減速にするかを設定します。

無効 直線加減速 (デフォルト)
有効

S字加減速

S字加減速に設定すると速度の変化が滑らかな加減速カーブが生成されます。また微小動作時の三角駆動が回避できます。

相対動作

任意方向への相対的な回転動作対応を有効にします。ロータリーインデックスなどの制御に使用します。ジョイント型ロボットにのみ設定できます。

無効 相対動作無効 (デフォルト)
有効

相対動作有効

相対動作を有効にすると、通常の絶対位置管理は行われません。動作命令に与えるポイントデータは現在位置から相対移動量として認識します。

Go XY(100, 0, 0, 0) ‘現在位置から100 mmまたは100度移動します。

連続動作

任意方向への連続的な回転動作対応を有効にします。ロータリーテーブルなどの制御に使用します。ジョイント型単軸ロボットにのみ設定できます。

無効 連続動作無効 (デフォルト)
有効

連続動作有効

連続動作を有効にすると、通常の絶対位置管理は行われません。また、連続回転専用の動作命令 (PG_Scan, PG_SlowStop, PG_FastStop)のみが有効となり、その他の動作命令ではロボットは動作しません。

PG_Scan 0 : CW方向に連続回転します。

ORG形式

機械原点検出型式を指定します。

用意されている機械原点検出型式は0, 1, 2, 3, 4, 5, 10の7種類です。詳細は、以下を参照してください。

ORG型式 (機械原点検出型式)

ORG時のエッジ検出速度

機械原点検出時の原点センサーエッジを検出する動作の速度をpulse/sec単位で指定します。 (入力値: 1 ~ 65535の整数)

原点パルス値

機械原点検出後のパルス位置を指定します。

設定したパルス値がMCal命令によって機械原点検出動作を行った後の位置となります。(設定値: 正または負の整数値)

Cal Limit Delay

機械原点検出時に、CCW側あるいはCW側のリミットセンサーを検出してから、反転動作を開始するまでのディレイタイム[ms]を設定します。 (入力値: 0 ~ 1275の整数, 5[ms]の倍数)

Cal Scan Delay

機械原点検出時に、停止命令入力から反転動作を開始するまでのディレイタイム[ms]を設定します。 (入力値: 0 ~ 1275の整数, 5[ms]の倍数)

Cal Jog Delay

パルス送り時の、1パルスごとのディレイタイム[ms]を設定します。 (入力値: 0 ~ 1275の整数, 5[ms]の倍数)

マージンパルス

加減速のない原点検出動作時に、機械原点信号を検出すると進行方向へマージンパルス分の進入をおこなってから停止します。原点信号のチャタリング、ハンチングによる誤検出防止に使用します。(入力値: 0 ~ 65535の整数)

方向

機械原点検出時の、関節の動作方向を設定します。

通常 機械原点検出時の動作方向は、通常の方向
反転 機械原点検出時の動作方向は、通常と逆の方向

MCal履歴消去

関節がMOTOR OFF状態や、SFREE状態になったとき、その関節のMCAL履歴を消去するか (再度MCAL実行を必要とするか)どうかを設定します。

しない

関節がMOTOR OFF状態や、SFREE状態になっても、その関節のMCAL履歴を消去しません。

ステッピングモーターを駆動する場合は、通常こちらの設定にします。

する

関節がMOTOR OFF状態や、SFREE状態になったとき、その関節のMCAL履歴を消去します。このため、MOTOR OFF状態やSFREE状態になった場合は、改めてMCALを行う必要があります。

サーボモーターを駆動し、SVON出力を接続して使用する場合は、こちらを選択します。

デフォルトHorder設定

HOME (待機姿勢への移動)命令を実行した場合、HORDR命令で設定してある関節順で待機動作を実行します。ここでは、HORDR設定値のデフォルト値を設定します。

[ツール] - [ロボットマネージャー] - [Home位置設定] - [デフォルト]ボタンをクリックすると、ここで設定した値が表示されます。詳細は、下記をご参照ください。

[Home位置設定]

デフォルトMcorder設定

MCAL (原点復帰)命令を実行した場合、MCORDR命令で設定してある関節順に機械原点検出動作を実行します。ここでは、MCORDR設定値のデフォルト値を指定します。

[ツール] - [ロボットマネージャー] - [Mcal Order] - [デフォルト]ボタンをクリックすると、ここで設定した値が表示されます。詳細は、下記を参照してください。

[Mcal Order]