開梱から設置

開梱から設置に関する注意

マニピュレーター、および関連機器の運搬と設置は、当社、および販売元が行っている、導入トレーニングを受けた方が行ってください。また、必ず各国の法規と法令にしたがってください。

警告


  • 玉掛け, クレーン作業, フォークリフトの運転など運搬作業は、有資格作業者により、行ってください。無資格作業者による作業は、非常に危険で重傷や重大な損害の可能性があります。

注意


  • マニピュレーターは、納入された状態のまま、台車などで運搬してください。

  • 搬送用パレットに固定されているマニピュレーターは、固定ボルトをはずすと倒れます。マニピュレーターで手や足をはさまないように十分注意してください。

  • アームは結束バンドで固定されています。手などのはさみ込みを防止するため、設置が完了するまで、結束バンドをはずさないでください。

  • マニピュレーターの運搬は、運搬具に固定するか、あみかけ部 (アーム1の下やベース下⾯)に手をかけて、2人以上で行ってください。
    アーム1やベース下面に手をかける場合は、手指をはさまないように十分注意してください。

    • RS4-C351* : 約16 kg :35 lb.(ポンド)
    • RS6-C552* : 約20 kg :44 lb.(ポンド)

  • マニピュレーターをつり上げるときは、手を添えてバランスを保ってください。

  • 長距離を運搬するときは、運搬具に直接マニピュレーターを固定し、倒れないようにしてください。また、必要に応じて納入時と同等の梱包にして運搬してください。

注意


  • 設置には十分な作業スペースを確保してください。
  • 周辺の建物, 構造物, 機器などと干渉しないようにマニピュレーターを配置してください。周辺機器と衝突したり、人体を挟み込むおそれがあります。
  • 架台の剛性によっては、マニピュレーター動作時に共振 (共振音や微振動)が発生する場合があります。共振が発生する場合には、架台の剛性をあげるか、マニピュレーターの速度、または加減速度を変更してください。

標準環境仕様

注意


  • マニピュレーターの移設作業は、必ず2人以上で行ってください。マニピュレーター質量は、以下のとおりです。マニピュレーターの落下による損害や、手や足などの挟み込みに十分注意してください。

    • RS4-C351* : 約16 kg :35 lb.(ポンド)
    • RS6-C552* : 約20 kg :44 lb.(ポンド)
  • マニピュレーターを天井面などに設置する場合は、固定用のボルトをすべて固定するまで、支えをはずさないでください。固定が不十分な状態で、支えをはずすと、マニピュレーターが落下する恐れがあり非常に危険です。

  1. アームを折りたたんだ状態で梱包箱からマニピュレーターを取り出します。

  2. ベースを6本のボルトで架台に固定します。
    締付トルク: 13.0 N·m (133 kgf·cm)

    キーポイント


    • RS4-C351*: あらかじめ保護テープを取りはずしてください。
    • ボルトは、強度がISO898-1 property class 10.9 または 12.9相当のものを使用してください。
    • ベースに記載されている座標軸を参考に原点方向を確認してください。

    記号 説明
    a ねじ穴
    (深さ12 mm以上)
    b 6×M6×20
  3. 輸送用固定治具を取りはずします。

クリーン仕様

  1. クリーンルーム前室などで開梱します。

  2. マニピュレータが落下、転倒しないよう、マニピュレータを寝かせた状態にします。この際、あみかけ部 (ボールねじスプラインやカバー部)に応力がかからないように置いてください。

  1. マニピュレーター表面を、エチルアルコール、または純水を含ませた不織布などで拭きます。
  2. クリーンルームに搬入します。
  3. 各設置仕様の手順を参照し、マニピュレーターを設置します。
  4. 排気ポートに排気チューブを接続します。