RC90, RC700, T, VTシリーズの場合

リモートコマンド パラメーター 内容 入力受付条件 (*1)
Login パスワード

コントローラーのリモートイーサーネット機能を開始

パスワードによる認証を行います。

ログインが正常に実行されると、ログアウトを行うまでコマンドの実行が可能です。

いつでも可能 (*2)
Logout

コントローラーのリモートイーサーネット機能を終了

ログアウト後、再度ログインコマンドを実行することで、リモートイーサーネット機能を開始できます。

タスク実行中に、Logoutを実行するとコントローラーのエラーが発生します。

いつでも可能 (*2)
Start ファンクション番号 指定番号のファンクションを実行 (*3) (*11)

Auto オン

Ready オン

Error オフ

EStop オフ

Safeguard オフ

Stop すべてのタスクと命令を中断 Auto オン
Pause 全タスクを一時停止 (*4)

Auto オン

Running オン

Continue 一時停止中のタスクを継続実行

Auto オン

Paused オン

Reset 非常停止解除とエラー解除 (*5)

Auto オン

Ready オン

SetMotorsOn ロボット番号 ロボットのモーターをオン (*6)(*7)

Auto オン

Ready オン

EStop オフ

Safeguard オフ

SetMotorsOff ロボット番号 ロボットのモーターをオフ (*7)

Auto オン

Ready オン

SetCurRobot ロボット番号 ロボットを選択

Auto オン

Ready オン

GetCurRobot 現在のロボット番号を取得 いつでも可能 (*2)
Home ロボット番号 ロボットアームをユーザー定義のホーム位置まで移動

Auto オン

Ready オン

Error オフ

EStop オフ

Safeguard オフ

GetIO IOビット番号 IOの指定ビット値を取得 いつでも可能 (*2)
SetIO IOビット番号,値

IOの指定ビットに値を設定

ビットをオンする場合"1"を、オフする場合"0"を指定します。

Ready オン
GetIOByte IOポート番号 IOの指定ポート値 (8ビット) を取得 いつでも可能 (*1)
SetIOByte IOポート番号,値 IOの指定ポートにバイト (8ビット) 値を設定 Ready オン
GetIOWord IOワードポート番号 IOの指定ワードポート値 (16ビット) を取得 いつでも可能 (*2)
SetIOWord IOワードポート番号, 値 IOの指定ワードポートにワード値 (16ビット) を設定

Auto オン

Ready オン

GetMemIO

メモリーIO

ビット番号

メモリーIOの指定ビット値を取得 いつでも可能 (*2)
SetMemIO

メモリーIO

ビット番号, 値

メモリーIOの指定ビットに値を設定

ビットをオンする場合"1"を、オフする場合"0"を指定します。

Auto オン

Ready オン

GetMemIOByte

メモリーIO

ポート番号

メモリーIOの指定ポート値 (8ビット) を取得 いつでも可能 (*2)
SetMemIOByte

メモリーIO

ポート番号, 値

メモリーIOの指定ポートにバイト (8ビット) 値を設定

Auto オン

Ready オン

GetMemIOWord

メモリーIO

ワードポート番号

メモリーIOの指定ワードポート値 (16ビット) を取得 いつでも可能 (*2)
SetMemIOWord

メモリーIO

ワードポート番号, 値

メモリーIOの指定ワードポートにワード値 (16ビット) を設定

Auto オン

Ready オン

GetVariable 変数名{,型}​ バックアップ (Global Preserve)変数の値を取得 (*8) いつでも可能 (*2)

[変数名]

(配列要素), [変数タイプ], [取得個数]

バックアップ (Global Preserve)配列変数の値を取得 (*9)
SetVariable 変数名,値{,型}​ バックアップ (Global Preserve)変数に値を設定 (*8)

Auto オン

Ready オン

GetStatus コントローラーの状態取得 いつでも可能 (*1)
Execute

コマンド

文字列

コマンドを実行 (*10)(*11)(*12)

Auto オン

Ready オン

Error オフ

EStop オフ

Safeguard オフ

Abort コマンド実行を中断 Auto オン
GetAlm アラームの状態を取得 (*13) いつでも可能 (*2)
ResetAlm アラーム番号 指定番号のアラームをリセット (*13)

Auto オン

Ready オン

*1: GetStatusで取得できるコントローラーの状態ビットです。

*2: いつでも実行できるとは、以下の条件を満たした場合です。

  • コントロールデバイスに、"Remote Ethernet"が設定されている場合、または
  • コントロールデバイスに、"Remote Ethernet"以外が設定され、リモートイーサーネット設定のモニタリングで使用が設定されている場合

*3: Main[ファンクション番号]で指定されたファンクションが実行されます。

ファンクション名 ファンクション番号
Main 0
Main1 1
Main2 2
Main3 3
Main4 4
Main5 5
Main6 6
Main7 7
Main63 63

*4: "NoPauseタスク", "NoEmgAbortタスク"は一時停止しません。

詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス - Pause"

*5: I/O出力のオフやロボットパラメーターの初期化も行われます。

詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス - Reset"

*6: ロボットパラメーターの初期化も行われます。

詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス - Motor"

*7: ロボット番号に0を指定すると、全ロボットを対象に動作します。

指定したロボットのみ動作したい場合、対象ロボットのロボット番号 (1~16)を指定してください。

*8: 変数の型は、{Boolean | Byte | Double | Integer | Long | Real | String | Short | UByte | UShort | Int32 | UInt32 | Int64 | UInt64}​を指定します。

型指定がある場合、変数名と型が一致するバックアップ変数が対象になります。

型指定がない場合、変数名が一致するバックアップ変数が対象になります。

*9: 配列要素は、取得を開始する要素を以下のように指定してください。

配列の先頭要素から取得する場合も指定が必要です。

一次元配列の場合 変数名 (0) 先頭から取得
変数名 (要素番号) 指定の要素番号から取得
二次元配列の場合 変数名 (0,0) 先頭から取得
変数名 (要素番号1,要素番号2) 指定の要素番号から取得
三次元配列の場合 変数名 (0,0,0) 先頭から取得
変数名(要素番号1,要素番号2,要素番号3) 指定の要素番号から取得
  • 変数タイプと取得個数は、省略することはできません。
  • 変数タイプにString (文字列型) を指定することはできません。
  • 取得個数は、最大100個です。
  • 配列要素を超える取得個数を指定した場合は、エラーになります。

(例)

$GetVariable,gby2(3,0),Byte,3

Byte型の二次元配列変数 gby2 の gby2(3,0), gby2(3,1), gby2(3,2) の値を取得します。

*10: 実行するコマンドをパラメーターも含め(" ") (二重引用符) で囲み、指定します。

実行するコマンド文字列は 256 Byte、実行結果文字列は、4060 Byteの制限があります。

ロボット動作コマンドの実行は、選択されているロボットに対して実行されます。実行前に "GetCurRobot"で選択ロボットを確認してください。

Execute実行中に、以下のコマンドを受けつけることが可能です。

Execute実行中で使用できるコマンド

リモートコマンド

  • Abort
  • GetStatus
  • SetIO
  • SetIOByte
  • SetIOWord
  • SetMemIO
  • SetMemIOByte
  • SetMemIOWord

Executeの実行コマンドと、出力コマンド (SetIO, SetIOByte, SetIOWord, SetMemIO, SetMemIOByte, SetMemIOWord)に指定されているコマンドが同一の場合、同時に実行すると後から実行されたコマンドはエラーになります。Executeの実行、およびExecute実行中の出力コマンドの実行後、必ずGetStatusで実行結果を確認してください。

*11: PC機能(PCファイル, PC RS-232C, データベースアクセス, DLL 呼び出し)関連コマンドを含むプロジェクトを実行する場合、必ずEpson RC+ 8.0を接続した状態で実行してください。Epson RC+ 8.0が接続していない場合、コマンド実行はエラーとなります。

*12: Executeコマンドの「コマンド文字列」パラメーターは、 (" ") (二重引用符) で囲みます。パラメーターに (" ")を含む場合、次の実行例を参考にしてください。SPEL+言語では、(" ") (二重引用符)は、Chr$(34) を利用します。"SPEL+ランゲージリファレンス"のPrint#を参照してください。

例: TeraTerm

(改行コード 受信: AUTO, 送信: CR+LF, ローカルエコー: ON)

*13: アラームについては、以下のマニュアルを参照してください。

  • RC700-D, RC700-Eの場合: "ロボットコントローラーマニュアル - アラーム機能"
  • RC700, RC90シリーズの場合: "ロボットコントローラーメンテナンスマニュアル - アラーム機能"
  • T, VTシリーズの場合: "ロボットメンテナンスマニュアル - アラーム機能"