VGet ステートメント
適用
- ビジョンオブジェクト: すべてのビジョンオブジェクト
- ビジョンシーケンス
- ビジョンキャリブレーション
解説
VGet は、SPEL+言語やRC+APIでプロパティーやリザルトの値を得るときに用います。
用法
VGet Sequence .Property, var
VGet Calibration .Property, var
VGet Sequence .Object.Property, var
VGet Sequence .Object.Result[(resultIndex)] , var
- Sequence
- シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
- Calibration
- キャリブレーション名かキャリブレーション名を示す文字列変数
- Object
- オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。シーケンス、キャリブレーションプロパティー、あるいはリザルトを得る場合にはObject は省略します。
- Property
- 値を得るプロパティーの名前を設定、または返します。
- Result
- 値を得るリザルトの名前。BlobやCorrelationのように複数のリザルトデータを返すオブジェクトの場合には、resultIndexを指定することができます。それにより、CurrentResultプロパティーを設定しなくても、特定のリザルトを得ることができます。resultIndexは省略可能です。
- var
- 返される値を示す変数
詳細説明
VGetは、Vision Guideの中でも重要な機能をもつステートメントです。その機能は、ビジョンシーケンスから実行されるビジョンオブジェクトから、プロパティーやリザルトの値を得ることで、Vision Guideの本質的な部分を担います。
VGetは、ビジョンシーケンスの実行以前に、プロパティーの値を調べるために用いることもできます。特定のプロパティーの値をVGetを使ってチェックするだけでなく、VGetステートメントの後にVGetステートメントを使ってチェックしたプロパティーを、特定の値に設定することもできます。また、VGetは、ビジョンシーケンスの実行後、プロパティーの値を調べるときにも使うことができます。
VGetのもっとも一般的な使用法は、ビジョンオブジェクトがシーケンスで実行されてからリザルトの値をチェックするために使うことです。それにより、リザルトの値を見て、判断を下したり、演算を行ったり、ポイント位置を決定したり、様々なことを行えます。リザルト値を得るためにVGetを使用する場合は、最初に、リザルトを得たいビジョンオブジェクトを含むシーケンスをVRunで実行しなくてはなりません。例えば、特定のパーツに穴がいくつあるか調べる目的で、Blobオブジェクトを使うビジョンシーケンスを作成したとします。この場合、このBlobオブジェクトのHolesリザルトをVGetする必要があります。SPEL+プログラムでVGetをどのように使うか、次のプログラム例に示します。
Function test
'It is assumed that a sequence called FindHoles has already been created
'prior to running this program. FindHoles contains a Blob object called Part
'which is configured to find how many holes are in the search window.we
'In this example, we will run the sequence and then display the number
'of holes which were found.
Integer count
VRun FindHoles 'Run the vision sequence
VGet FindHoles.Part.Holes, count 'Get the # of holes found
Print count, "holes found"
Fend
参照
VRun ステートメント, VSet ステートメント, ビジョンシーケンス