VRun ステートメント

適用
ビジョンシーケンス

解説
VRunは、SPEL+言語のステートメントで、Vision Guideの開発環境やプログラム実行時にVCreateSequenceで作成されたビジョンシーケンスを実行します。

用法

VRun  Sequence
Sequence
シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数

詳細説明
VRun の機能は、ビジョンシーケンスの実行を開始することです。

VRunが指定されたビジョンシーケンスの実行を促します。RuntimeAcquireプロパティーが「None」に設定されていない限り、始めに画像がイメージバッファーに取り込まれ、その画像に対し、ビジョンシーケンスの設定に従って、ビジョンオブジェクトが実行されます。

AsyncModeが"True"の場合、VRunはVRunで指定されたビジョンシーケンスの実行が終了する前に戻ります。画像取り込みが終わると、VRunは、次のSPEL+ ステートメントに制御を移します。これにより、画像処理が行われている間にも他のSPEL+ ステートメントの実行が続けられるので、全体的なサイクルタイムの処理能力が向上します。(例えば、画像処理中に、ロボットに作業させたり、演算を行ったりできます。)AsyncModeが"False"の場合、VRunは(必要であれば)画像を取得し、実行状態から戻る前にすべてのオブジェクトを実行します。

VRunが実行されると、ビジョンシーケンスのリザルトを得るため、通常、VGetが用いられます。(ビジョンシーケンスのリザルトには、例えば、パーツの位置データ、良品・不具合品のステータス情報、パーツカウントなど、他にも多くのリザルトがあります。)

次は、VRunとVGetを使う簡単なプログラム例ですが、ビジョンシーケンスを起動し、そのシーケンスからのリザルトとして、ユーザーに役立つ情報を表示しています。

このプログラム実行前に、"FindHoles"シーケンスを作成し、"Part"という名称のBlobオブジェクトを作成してください。

Function test
'It is assumed that a sequence called FindHoles has already been created
'prior to running this program. FindHoles contains a Blob object called Part 'which is configured to find how many holes are in the search window.
'In this example, we will run the sequence and then display the number
'of holes which were found.

	Integer count

	VRun FindHoles                    'Run the vision sequence
	VGet FindHoles.Part.Holes, count  'Get the # of holes found

	Print "HoleCnt found", count, "holes!"	'Display a msg with # of holes found
Fend

参照
VGet ステートメント, VSet ステートメント, ビジョンシーケンス