プロパティーの設定

押付作業に必要なプロパティーを設定する方法を説明します。
設定値は、以下の通りです。

接触オブジェクトを終了させるしきい値 4 [N]
押付力 4 [N]
押付の実行時間 1.0 [秒]
  1. 初期状態では、フローチャートに画像 マークが表示されます。プロパティーの設定が必要です。
    画像
    画像 マークにマウスポインターを移動すると、ツールチップが表示されます。ツールチップには、設定や修正が必要な内容が表示されます。
    画像

  2. [Contact01]のオブジェクトフローをクリックします。 プロパティーとリザルトが表示されます。
    画像

  3. [Contact]-[Orient]プロパティーの設定値が、“+Fz”であることを確認します。
    接触に向かう方向が、ツール設定の“+Fz”方向と同じになります。6軸ロボットの“下方向押付”として設定されます。このとき、[ContactForceThresh]プロパティーの設定値には、負(マイナス)の値のみが入力可能となります。

    “押付”の向きは、ツール設定の方向によって決まります。6軸ロボットとスカラロボットでは、取付方法が標準(床)のとき、センサー天板側に対するツール設定が逆向きになります。下表のように設定が必要です。

【参考】

6軸ロボット
スカラ型ロボット

ロボットの動作イメージ

[押付]

画像 画像

(Press/Contact)

Orient

+Fz -Fz

Forceの符号

(含モニター表示)

- +
  1. [Contact01]のプロパティーを変更します。
    下表にない項目は、初期値のまま変更の必要はありません。各項目をクリックすると、右下のクイックヘルプ欄にプロパティーの概要や設定範囲が表示されます。
    設定項目の詳細は、下記を参照してください。
    ソフトウェア編 接触オブジェクト
項目
設定値
説明
ContactOrient +Fz

接触する方向を指定します。

ロボットは、指定方向へ移動します。

ContactFirmnessF 2 力制御機能の硬さを設定します。

大きい値を設定した場合:

硬くなり、反応が遅くなります。

小さい値を設定した場合:

柔らかくなり、反応が早くなりますが、振動的になる場合があります。

小さい絶対値を設定した場合:

接触動作の移動速度が速くなります。

ワークやロボットを損傷せずに速度向上できる限界は、お客様が決めます。

Force End Conditions

- ContactForceThresh

-4

接触時の力を決めるしきい値です。

Timeoutの指定時間内に、Fz方向の力の絶対値が、ContactForceThreshの絶対値を超えること

対象物への接近速度が実際に接触完了時の力にも影響します。オーバーシュートにより、ワークやロボットに負荷がかかる可能性も考慮してください。

Timeout 10

10秒間のうちに終了条件を満たさない場合、エラーとなります。

接触検知対象物が、遠い、または不適切な設定での動作など、意図と異なる動作を防ぐことができます。

  1. [Press01]のオブジェクトフローをクリックします。
    プロパティーが表示されます。
    画像

  2. [Press01]のプロパティーを変更します。下表にない項目は、初期値のまま変更の必要はありません。各項目をクリックすると、右下のクイックヘルプ欄にプロパティーの概要や設定範囲が表示されます。

項目
設定値
説明
Fz - ControlMode Press+

Fz方向に対する力制御機能のモードです。

Press+ : 各軸の正方向にロボットが移動して押し付けます。

Fz - Force -4

押付力を設定します。(負の値)

嵌合や組み立て作業では、Fx, Fy, Fzに、3~5[N]、または-3~-5[N]の力を使うことが多いです。

ただし、作業やワークによって最適値は変化します。

Fz - Firmness 2 Fz方向に対する力制御機能の硬さを設定します。

大きい値を設定した場合:

硬くなり、反応が遅くなります。

小さい値を設定した場合:

柔らかくなり、反応が早くなりますが、振動的になる場合があります。

Timeout 1

タイムアウト時間を設定します。

力が[PressForce]に到達後の継続時間ではなく、押付力制御を行う継続時間です。

  1. Epson RC+ メニュー-[ファイル]-[ファイルの保存(Ctrl + S)]をクリックします。変更したプロパティーがプロジェクトに保存されます。