発展課題
次の操作を実際に行ってみましょう。
はじめに、押付力を3秒間1Nにします。次に、さらに3秒間10Nに強める連続作業を実行してみましょう。ヒント: オブジェクトの追加が必要です。全部で3つのオブジェクトになります。
フォースガイドシーケンスのプロパティーを、下記のように設定し、ログを記録してみましょう。デフォルトでは、開発中のプロジェクトと同じフォルダーにcsv形式で記録されます。表計算ソフトなどでファイルを開き、グラフを作成してみましょう。
項目 | 設定値 | 説明 | |
---|---|---|---|
Log | RobotLocal | Base | フォースガイドシーケンス実行中に記録するロボットの位置姿勢について、基準とするローカル座標系番号を指定します。 |
ベース座標基準で位置を記録します。 | |||
FileEnabled | True | ファイルに保存するかを指定します。 | |
ログ作成を有効にします。 | |||
FileAutoName | True | 記録するファイル名について、自動設定するかを指定します。 | |
Interval | 0.05 | 記録するファイルについて、サンプリング周期を指定します。 | |
記録間隔を0.05秒に指定します。 |
X, Y軸方向に対して倣い、確実にZ方向のみに“押付”をするようにしてみましょう。ヒント: X, Y軸は、“Follow”を選択すると倣い動作をします。
ツール設定を、接触部中心に設定して作業させることで、接触面の傾きや、接触位置をトルクから推定したり、面の倣い動作をさせることができます。
- C4シリーズマニピュレーターに力覚センサーのみを取りつけた場合、接触部の中心の厚さは、49mmです。
ツール1を設定し選択します。
コマンドウィンドウで下記を実行します。
> TLSet 1, XY(0, 0, 49, 0, 0, 0) > Tool 1
[Force Guide]ウィンドウ-[実行]ボタンをクリックします。下記のエラーが発生します。
下記のエラーが発生します。
[Press]シーケンスのプロパティーを表示します。
[RobotTool]で、“1”を選択します。
ツール設定が正しく行われなかった場合、ロボットの動作が正しく行われなかったり、エンドエフェクターやワークが破損したりする可能性があります。このエラーは、このような問題を予防するために発生します。ツール設定を変更したため、同じポイントデータを使用しても、実際のロボットのアーム関節角度が異なっています。
下記を参照し、再度教示を行います。
ソフトウェア編 位置の教示“ツール0”と “ツール1”に対応した、異なるトルク値が検出されます。
(下図参照)並進方向の力の値は同じです。
トルクは、フォース座標系の原点(通常、ツール座標系と一致)からみた接触位置との距離力=トルクとして、算出されます。 下表の通り、並進力の波形は、どちらも同じですが、トルクについては、接触位置との距離に応じて、“ツール0”の方が大きい値が測定されます。
- C4シリーズマニピュレーターに力覚センサーのみを取りつけた場合、接触部の中心の厚さは、49mmです。
ツール0 | ツール1 |
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これで、鉛直下方向押付のチュートリアルは終了です。