プロパティーの設定
“ネジ締め”に必要なプロパティーを設定する方法を説明します。
初期状態では、フローチャートに マークが表示されます。プロパティーの設定が必要です。
マークにマウスポインターを移動すると、ツールチップが表示されます。ツールチップには、設定や修正が必要な内容が表示されます。
[ScrewUp]のシーケンスフローを選択します。プロパティーとリザルトが表示されます。
[RobotTool]プロパティーで、“1”を選択します。ツール1を選択したことになります。
[PressMove01]のオブジェクトフローを選択します。
プロパティーとリザルトが表示されます。[Fz]-[ControlMode]プロパティーで、“Press+”を選択します。
6軸ロボットの下方向押付の設定がされたことになります。このとき、[Force]には、負の値のみ入力できます。
6軸ロボットスカラ型ロボットロボットの動作イメージ
[押付]
(Press/Contact)
Orient
+Fz -Fz Forceの符号
(含モニター表示)
- + 以下のプロパティーを変更します。
項目設定値説明I/O PreProcess Enabled True オブジェクト開始時に指定Bitを操作します。 OutputBit 電動ドライバー回転出力ビット オブジェクト開始時に電動ドライバーが回転するように指定します。 OutputStatus On オブジェクト開始時に指定Bitを有効化します。 Destination DestType Relative 目標位置を開始位置からの相対距離で指定します。 RelativeOrient Tool 目標位置を開始位置からツール座標系における相対位置で指定します。 Fx ControlMode Follow 力制御機能により倣います。 Firmness 1 X方向に対する力制御機能の硬さを設定します。 Fy ControlMode Follow 力制御機能により倣います。 Firmness 1 Y方向に対する力制御機能の硬さを設定します。 Fz ControlMode Press+ 力制御機能のモードです。 Press+: Fz軸の正方向にロボットが移動して押し付けます。 Force -1 Z方向に加える力を設定します。 Firmness 1 Z方向に対する力制御機能の硬さを設定します。 I/O End Conditions Enabled True オブジェクトの終了条件にI/Oに関する条件を指定します。 InputBit ネジ締め完了 ネジ締め完了信号でオブジェクトを終了するように指定します。 入力ビット InputStatus On 入力Bitが “On”の場合を、オブジェクトの終了条件に指定します。 ネジ締めは、ネジと電動ドライバーに合った速度で行わないと、ネジ穴などを壊してしまいます。下記の計算を行い、正しい速度を設定してください。
- SpeedS(mm/sec)=電動ドライバーの1秒間の回転数(rps)×ネジのリード(mm)
- AccelS(mm/sec2)=SpeedS×10
ネジ締めを行う距離 = ネジの長さ とすると、ネジとネジ穴が接触するなどの影響で、ネジ締め途中で動作を停止してしまうことがあります。
下記のように、マージンを追加する必要があります。
- DestRelativeZ(mm) = ネジの長さ(mm) + 5(mm)
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