RC800シリーズの場合

機能名称 初期設定 内容 入力受付条件(*1)
Start 0 SelProgで選択しているファンクションを実行 (*2) (*3)

Ready出力 オン

Error出力 オフ

EStopOn出力 オフ

SafeguardOn出力 オフ

EStopOff出力 オン

Pause入力 オフ

Stop入力 オフ

SelProg1 1 実行するMainファンクション番号指定 (*2)
SelProg2 2
SelProg4 3
SelProg8 未設定
SelProg16 未設定
SelProg32 未設定
Stop 4 すべてのタスクと命令を中断
Pause 5 全タスクを一時停止 (*4) Running出力 オン
Continue 6 一時停止中のタスクを継続実行 (*5)

Paused出力 オン

Pause入力 オフ

Stop入力 オフ

ContinueManualRecover 未設定 一時停止中のタスクを継続実行 (手動復帰) (*6)
Reset 7 非常停止解除とエラー解除 (*7) Ready出力 オン
ForcePowerLow 未設定

強制ローパワー機能として動作

ロボットはローパワーで動作

コマンドなどでのPower High制御を受けつけない

コントローラーの環境設定の設定により、以下の動作を実行

すべてのタスクと命令の停止、または一時停止 (*8)

常時

AutoMode出力がオフでも本入力は受けつけられます。

SelRobot 未設定 MotorsOn, AtHome, PowerHigh, MCalReqdの出力条件を変更 (*9)

SelRobot1

SelRobot2

SelRobot4

SelRobot8

SelRobot16

未設定 コマンド実行するロボット番号指定 (*10)
SetMotorsOn 未設定 ロボットのモーターをオン(*10) (*11)

Ready出力 オン

EStopOn出力 オフ

SafeguardOn出力 オフ

EStopOff出力 オン

SetMotorsOff入力 オフ

SetMotorsOff 未設定 ロボットのモーターをオフ(*10) Ready出力 オン
SetPowerHigh 未設定 ロボットのパワーモードをHighに設定 (*10)

Ready出力 オン

EStopOn出力 オフ

SafeguardOn出力 オフ

EStopOff出力 オン

SetPowerLow入力 オフ

SetPowerLow 未設定 ロボットのパワーモードをLowに設定 (*10) Ready出力 オン
Home 未設定 ロボットアームをユーザー定義のホーム位置まで移動

Ready出力 オン

Error出力 オフ

EStopOn出力 オフ

SafeguardOn出力 オフ

EStopOff出力 オン

MotorsOn 出力 オン

Pause入力 オフ

Stop入力 オフ

MCal 未設定 MCalを実行 (*10) (*12)

Ready出力 オン

Error出力 オフ

EStopOn出力 オフ

SafeguardOn出力 オフ

EStopOff出力 オン

MotorsOn 出力 オン

Pause入力 オフ

Stop入力 オフ

Recover 未設定 安全扉が閉められた後、安全扉開放時の位置への復帰動作を実行 (*13) (*14)

Paused出力 オン

Error出力 オフ

EStopOn出力 オフ

SafeguardOn出力 オフ

EStopOff出力 オン

RecoverReqd出力 オン

Pause入力 オフ

Stop入力 オフ

ExtCmdSet 未設定

拡張リモートIOコマンドです。

詳細は、以下のマニュアルを参照してください。

"リモートコントロールリファレンス - 使用するリモートI/O"

ExtRespGet 未設定
ExtCmdReset 未設定
ALIVE 未設定

コントローラーの死活監視を行うための入力信号

入力と同じ信号が出力側ALIVEに出力されます。マスター機器は周期的に入力を切り替え、出力される信号をチェックすることで、コントローラーの死活監視を行うことができます。

ExtCmd_0-15 未設定

拡張リモートIOコマンドです。

詳細は、以下のマニュアルを参照してください。

"リモートコントロールリファレンス - 使用するリモートI/O"

ExtCmd_16-31 未設定
ExtCmd_32-47 未設定
ExtCmd_48-63 未設定
ExtCmd_64-79 未設定
ExtCmd_80-95 未設定
ExtCmd_96-111 未設定
ExtCmd_112-127 未設定
SelAxis 未設定 対象ロボットの指定
SelAxis1-4 未設定 対象軸の指定 (*15)
ResetCtrlParts 未設定 部品消耗品情報のクリア (コントローラー用) (*16)
SelCtrlParts1-8 未設定 部品消耗品情報の選択 (コントローラー用) (*16)
ResetRbParts 未設定 部品消耗品情報のクリア (ロボット用) (*17)
SelRbParts1-8 未設定 部品消耗品情報の選択 (ロボット用) (*17)

*1: "AutoMode出力オン"は、すべてに共通な入力受付条件なため、記載を省略してあります。

*2: "Start入力"は、"SelProg1, 2, 4, 8, 16, 32"の6ビットで指定されたファンクションが実行されます。

ファンクション名 SelProg1 SelProg2 SelProg4 SelProg8 SelProg16 SelProg32
Main 0 0 0 0 0 0
Main1 1 0 0 0 0 0
Main2 0 1 0 0 0 0
Main3 1 1 0 0 0 0
Main60 0 0 1 1 1 1
Main61 1 0 1 1 1 1
Main62 0 1 1 1 1 1
Main63 1 1 1 1 1 1

0=OFF, 1=ON

*3: SPEL+プログラムのRestart命令とリモート入力のStart信号を同じタイミングで実行しないでください。プログラムを2重で実行すると、2503エラーが発生する可能性があります。

*4: "NoPauseタスク", "NoEmgAbortタスク"は一時停止しません。詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス - Pause"

*5: 一時停止中のタスクの実行を再開します。

コントローラー環境設定にある、"安全扉開放時の位置へ自動復帰"の設定は、Epson RC+8.0から制御するための設定です。本コマンドの復帰動作の有効/無効の設定ではありません。

リモートコマンドにて、自動復帰の有効無効の制御を行いたい場合は、ContinueコマンドとContinueManualRecoverコマンドを使い分けて実現させてくだい。

*6: 一時停止中のタスクの実行を再開します。

Continueコマンドでは、Recoverコマンド相当の処理が併せて行われます。本コマンドでは、Recoverコマンド相当の処理が行われないため、安全扉開放時の位置への復帰動作は行われません。

本コマンド実行前に、Recoverコマンドを実行する必要があります。

[ユースケース]

復帰動作時に、衝突しないことを確認しながら、Recoverコマンドで元の位置 (安全扉を開いた位置) に戻し、プログラムを再開する場合に、本コマンドを使用します。

[復帰方法]

  • 安全扉閉 → Recover → ContinueManualRecover
  • 安全扉閉 →Continue
  • 安全扉閉 → ContinueManualRecover → Continue

[補足説明]

本コマンドを実行する前に、Recoverコマンドで復帰動作を必ず行ってください。リカバー動作とタスクの実行の再開を一度に行う場合は、Continueコマンドを使用してください。Recoverコマンドを実施せずにContinueManualRecoverコマンドを実施した場合は、エラーになります。

*7: I/O出力のオフやロボットパラメーターの初期化も行われます。詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス - Reset"

*8: コントローラー環境設定の設定値により、すべてのタスクと命令、ロボットのパワーモード、PowerHighコマンドの動作を実行します。

  • 環境設定(1): "ForcePowerLow信号OFFでLowパワー"
  • 環境設定(2): "ForcePowerLow信号変化時、タスクを一時停止する"

コントローラーの環境設定については、以下を参照してください。

[セットアップ] - [システム設定] - [コントローラー] - [環境設定]

環境設定 (1) 環境設定 (2) ForcePowerLow信号変化 すべてのタスクと命令 ロボットのパワーモード PowerHighコマンド
0 0 1→0 停止 Lowのみ 受けつける
0 0 0→1 停止 Lowのみ 受けつけない
0 1 1→0 動作継続 High/Low 受けつける
0 1 0→1 一時停止 Lowのみ 受けつけない
1 0 1→0 停止 Lowのみ 受けつけない
1 0 0→1 停止 Lowのみ 受けつける
1 1 1→0 一時停止 Lowのみ 受けつけない
1 1 0→1 動作継続 High/Low 受けつける

*9: MotorsOn, AtHome, PowerHigh, MCalReqdの出力条件の切り替えを行います。

SelRobot-SelRobot16で条件の選択を行い、この信号をセットすることにより、出力条件を切り替えます。

1度選択を行うと、再度切り替えを行うか、コントローラーの電源がオフされるか、再起動されるまで、条件は保持されます。デフォルトは、全ロボット選択です。

*10: コントローラーに複数台のロボットが接続されている場合は、"SelRobot1, 2, 4, 8, 16"の5ビットで指定された値が、ロボット番号に該当します。

ロボット番号 SelRobot1 SelRobot2 SelRobot4 SelRobot8 SelRobot16
0(All) 0 0 0 0 0
1 1 0 0 0 0
2 0 1 0 0 0
3 1 1 0 0 0

0=OFF, 1=ON

RC800シリーズでは0~4までが指定可能です。5以降を指定する場合、ロボット登録ができないためエラーになります。

*11: ロボットパラメーターの初期化も行われます。詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス - Motor"

*12: 詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス - MCal"

*13: 上級者向けの入力です。入力の仕様を十分理解した上で使用してください。

本入力に対しては、CmdRunning出力、およびCmdError出力は変化しません。

"NoEmgAbortタスク"は中断しません。

入力がオンからオフに変化した場合も、すべてのタスクと命令を中断します。

*14: 安全扉が閉められた後、安全扉開放時の位置への復帰動作を行います。

コントローラー環境設定にある、"安全扉開放時の位置へ自動復帰"の設定は、Epson RC+8.0から制御するための設定です。本コマンドの復帰動作の有効/無効の設定ではありません。

リモートコマンドにて、自動復帰の有効無効の制御を行いたい場合は、ContinueコマンドとContinueManualRecoverコマンドを使い分けて実現させてくだい。

*15: SelAxis1-SelAxis4で条件の選択を行い、SelAxisで軸の切り替えを実行します。

機能名称 初期値 内容 入力受付条件
SelAxis 未設定 部品消耗品管理コマンドの反映条件を変更 (*a) AutoMode出力オン

SelAxis1

SelAxis2

SelAxis4

未設定 コマンド実行する軸番号を指定 (*b) AutoMode出力オン

*a: 部品消耗品管理の反映条件を切り替えます。

SelAxis1-SelAxis4で条件の選択を行い、この信号をセットすることにより、反映対象の条件を切り替えます。

1度選択すると、再度切り替えを行うか、コントローラーの電源がオフされるか、再起動されるまで、条件は保持されます。デフォルトは全軸非選択です。

SelAxisにより、選択できる軸番号は異なります。

対象外の軸が選択された場合は、コマンド実行は無視されます。

*b: "SelAxis1, 2, 4"の3ビットで指定された値が、ロボットの軸番号に該当します。

1から6軸までの指定が可能です。

軸番号 SelAxis1 SelAxis2 SelAxis4
0 (予約) 0 0 0
1 1 0 0
2 0 1 0
6 0 1 1
7 (予約) 1 1 1

0=OFF, 1=ON

*16: SelCtrlParts1-SelCtrlParts8で条件の選択を行い、ResetCtrlPartsでコントローラーの部品消耗品情報をクリアします。

機能名称 初期値 内容 入力受付条件
ResetCtrlParts 未設定 コントローラーの部品消耗品情報をクリア (*a) AutoMode出力オン

SelCtrlParts1

SelCtrlParts2

SelCtrlParts4

SelCtrlParts8

未設定 クリアする部品消耗品番号の指定 (*b) AutoMode出力オン

*a: SelCtrlParts1-SelCtrlParts8で条件の選択を行い、指定した消耗品情報をクリアします。エラーおよびワーニング発生の有無に関わらず、情報がクリアされます。

*b: 情報のクリア対象は、SelCtrlParts1-8で指定し、ResetCtrlPartsによって実行されます。

"SelCtrlParts1, 2, 4, 8"の4ビットで指定された値が、情報のリセットを行う部品指定番号となります。

SelCtrlParts1 SelCtrlParts2 SelCtrlParts4 SelCtrlParts8 部品 (コントローラー)
0 0 0 0 (予約)
1 0 0 0 バッテリー
0 1 0 0 (予約)
0 1 1 1 (予約)
1 1 1 1 (予約)

0=OFF, 1=ON

*17: SelRbParts1 ~ SelRbParts8で条件の選択を行い、ResetRbPartsでロボットの部品消耗品情報をクリアします。

機能名称 初期値 内容 入力受付条件
ResetRbParts 未設定 コントローラーの部品消耗品情報をクリア (*a) AutoMode出力オン

SelRbParts1

SelRbParts2

SelRbParts4

SelRbParts8

未設定 クリアする部品消耗品番号の指定 (*b) AutoMode出力オン

*a: SelRbParts1-SelRbParts8で条件を選択し、指定した消耗品情報をクリアします。エラーおよびワーニング発生の有無に関わらず、情報がクリアされます。

*b: 情報のクリアを行う対象は、SelRbParts1-8で指定し、ResetRbPartsによって実行されます。

"SelRbParts1, 2, 4, 8"の4ビットで指定された値が、情報のリセットを行う部品指定番号となります。

SelRbParts1 SelRbParts2 SelRbParts4 SelRbParts8 部品 (ロボット)
0 0 0 0 (予約)
1 0 0 0 バッテリー
0 1 0 0 タイミングベルト
1 1 0 0 グリス
0 0 1 0 モーター
1 0 1 0 減速機
0 1 1 0 ボールねじスプライン
1 1 1 0 (予約)
0 1 1 1 予約
1 1 1 1 予約

0=OFF, 1=ON