RuntimeAcquire プロパティー
適用
ビジョンシーケンス
解説
ビジョンシーケンスで使用する画像イメージの取り込み方法を定義します。
用法
VGet Sequence.Object.RuntimeAcquire, var
VSet Sequence.Object.RuntimeAcquire, value
- Sequence
- シーケンス名かシーケンス名を示す文字列変数
- Object
- オブジェクト名かオブジェクト名を示す文字列変数。オブジェクトは指定されたシーケンスに存在していなければなりません。
- var
- プロパティーの値を示す整数変数
- value
- プロパティーの新しい値を示す整数または式
値
- 0 - None
- ビジョン定数: VISION_ACQUIRE_NONE
- シーケンス実行前に画像を取り込まない設定にします。この場合、すでにImageBufferプロパティーで指定したフレームバッファ内にある画像を使います。同じ画像で、一連のビジョンシーケンスを処理するときに便利な設定です。例えば、シーケンス#1で画像を取り込みます。このシーケンス中、複数のビジョンオブジェクトと実行することも可能です。次に、同じ画像で別のシーケンスを使うとします。そのような場合に、2番目のシーケンスから、RuntimeAcquireプロパティーを「None」を設定すると、最初のシーケンスに使ったのと同じ画像を使うことができます。
- 1 - Stationary
- ビジョン定数: VISION_ACQUIRE_STATIONARY
- カメラは固定しています。ビジョンシーケンスの開始時に、新しい画像が取り込まれます。これは、ビジョンシーケンス実行時には、通常の設定となります。新しいビジョンシーケンスが実行されるたびに、開始時に、新しい画像が取り込まれます。画像取り込み時に、ストロボ出力も出力されます。ExposureTimeプロパティーの設定によってイメージの取り込み方法が変わります。詳細は、以下を参照してください。
ExposureTime プロパティー
- 2 - Strobed
- ビジョン定数: VISION_ACQUIRE_STROBED
- トリガー入力により画像取り込みが開始されます。画像取り込み時に、ストロボ出力も出力されます。これは動作している対象物の画像を取り込むさいに使用します。詳細は、「詳細説明」欄を参照してください。
デフォルト: 1 - Stationary
詳細説明
RuntimeAcquireプロパティーを理解することはとても重要です。RuntimeAcquireプロパティーには、「値」欄に記述されている3つの設定があります。ビジョンシーケンスでは、ほとんどの場合、最初に新しい画像を取り込むので、もっとも一般的な設定値は、「1 - Stationary」です。
しかし、同じ画像を複数のシーケンスに使いたい場合もあります。その場合は、最初のシーケンスで画像を取り込み、2番目のシーケンスでRuntimeAcquireプロパティーを「0 - None」に設定すると、同じ画像を使用することができます。
3番目の設定値は、「2 - Strobed」ですが、この設定では、画像取り込みは次のように行われます。
ビジョンシーケンスが実行されると、シーケンスはトリガー入力を待ちます。トリガー入力があった瞬間に、カメラのシャッターが作動してビジョンシーケンスが画像を取り込みます。同時にストロボ出力信号も出力されます。詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
"Vision Guideソフトウェア編 - ビジョンシーケンス - 画像イメージの取り込み"
参照
RuntimeFreeze プロパティー, ビジョンシーケンス