安全速度監視 (SLS)

安全速度監視(SLS)の概要と動作パターン

安全速度監視(SLS)は、ロボットの動作速度を監視する機能です。ロボット動作中に、監視速度を超えた場合は、直ちに安全トルクOFF(STO)を実行し、ロボットを停止します。安全機能による停止時のロボットコントローラーの状態・表示・通知については、以下を参照してください。

ロボットコントローラー安全機能使用時の注意

警告


監視速度は、停止距離を考慮して設定してください。停止距離は、以下のマニュアルを参照してください。

"マニピュレーターマニュアル - Appendix B: 非常停止時の停止時間と停止距離"

操作モードと安全速度監視(SLS)の有効化/無効化
操作モードがTEACHおよびTEST T1の場合は、安全速度監視パターンSLS_Tが常に有効です。安全速度監視SLS_Tは、標準機能です。

操作モードがTEST T2の場合は、安全速度監視パターンSLS_T2が常に有効です。安全速度監視パターンSLS_T2は、標準機能です。

操作モードがAUTO, TEST T1,TEST T2の場合は、安全入力を使用して、安全速度監視(SLS)の有効化/無効化を切り替えることができます。これらの操作モードでは、SLS_1, SLS_2, SLS_3の3パターンの監視速度を設定できます。安全速度監視パターンSLS_1, SLS_2, SLS_3は、安全機能オプションです。

安全速度監視(SLS)パターン

操作モードごとの有効化/無効化

A: 常に有効化

B: 安全入力で有効化/無効化を切り替え

-: 常に無効化

AUTO TEACH TEST T1 TEST T2
標準機能 SLS_T* - A A -
SLS_T2 - - - A
安全機能オプション SLS_1 B - B B
SLS_2 B - B B
SLS_3 B - B B

*: 安全速度監視パターンSLS_Tについては、以下を参照してください。

安全速度監視(SLS)とSTO命令の関係図
ロボット動作中に監視速度の超過を検知した場合は、直ちに安全トルクOFF(STO)を実行し、ロボットを停止します。安全機能による停止時のロボットコントローラーの状態・表示・通知については、以下を参照してください。

ロボットコントローラー安全機能使用時の注意