パーツやアームへの取付機器の設定

レイアウトオブジェクトを、ロボットが把持するパーツ(ワークピース)や、ロボットアームに取つけた機器のように、ロボットと連動して動かすことができます。

[パーツ・アーム取付機器設定]ダイアログで、レイアウトオブジェクトをパーツやアーム取付機器に設定します。ダイアログは、次の2つの方法で表示できます。

  • [レイアウト]パネルで対象とするオブジェクトを右クリックする。表示されるコンテキストメニューから[パーツ・アーム取付機器]を選択する。
  • プロパティーグリッドの[Type]に表示される [下向き矢印]ボタンをクリックし、Part、またはMounted Deviceに変更すると、[パーツ・アーム取付機器設定]ダイアログが表示されます。

パーツやアームへの取付機器の設定を解除し、[タイプ]を"Layout"に戻すには、次の2つの方法があります。

  • [パーツ・アーム取付機器設定]ダイアログの[登録解除]ボタンをクリックする。
  • プロパティーグリッドの[Type]プロパティーで"Layout"を選択する。

項目 解説
タイプ 以下から選択します。
  • Layout: レイアウトオブジェクト(初期値)
  • Part: パーツオブジェクト
  • Mounted Device: アーム取付機器
原点座標系表示 オブジェクトの原点を表示します。
ロボット 選択したオブジェクトを関連づけるロボットを設定します。
ツール [タイプ]が"Part"の場合に、オブジェクトを配置するツール座標系を設定します。
選択ツール表示 ツール座標系を表示します。
ジョイント [タイプ]が"Mounted Device"の場合に、オブジェクトを配置するジョイント番号を設定します。
選択ジョイント表示 ジョイントを表示します。
オフセット設定 選択したツールやジョイントからの相対位置を設定します。
ゼロクリア オフセットの値を "0.000"にします。
登録 選択したタイプにオブジェクトを登録します。
登録解除 登録済みのオブジェクトの[タイプ]を、 "Layout"に戻します。
キャンセル 設定をキャンセルします。

パーツ・アーム取付機器の設定は、プロパティーグリッドからも設定ができます。

プロパティーグリッドからは、以下の設定ができます。

プロパティー 設定値
Type 現在設定されているオブジェクトのタイプを表示します。をクリックし、ドロップダウンリストから、タイプを設定できます。
  • Layout: レイアウトオブジェクト(初期値)
  • Part: パーツオブジェクト
  • Mounted Device: アーム取付機器
Robot 選択したオブジェクトを関連づけるロボット番号を表示します。複数台のロボットが設定されている場合は、ロボットを変更することもできます。
Tool Typeが"Part"の場合に、オブジェクトが配置されているツール座標系の番号が表示されます。複数のツール座標系が設定されている場合は、ツール座標系を変更することもできます。
Joint Typeが"Mounted Device"の場合に、オブジェクトが配置されているジョイント番号が表示されます。変更することもできます。
Offset Position

設定されているツールやジョイントからの相対位置を表示します。変更することもできます。

選択したオブジェクトのPositionプロパティーの設定値や、Toolプロパティー、またはJointプロパティーの設定値と連動しています。

そのため、これらのプロパティーの変更により、値が自動で更新されることがあります。このような場合であっても、設定値としては、正しい値であり、3D上でのオブジェクトの位置に影響はありません。

Offset Rotation

設定されているツールやジョイントからの相対姿勢を表示します。変更することもできます。

選択したオブジェクトのRotationプロパティーの設定値や、Toolプロパティー、またはJointプロパティーの設定値と連動しています。

そのため、これらのプロパティーの変更により、次のように設定値が自動で更新されることがあります。

Yの設定値が+90度、または-90度の時に、Xの設定値とZの設定値が入れ替わる

このような場合でも、設定値としては、正しい値であり、3D上でのオブジェクトの姿勢に影響はありません。