ハンド設定

生成されたSPEL+プログラムにおいて、ハンドのオン/オフに関する命令は、ハンド制御コマンドを用いて記述することもできます。ハンド機能を使用すると、ハンドの操作を含めた動作確認をGUI上から簡単に行うことができます。

ここでは、ハンドの登録方法、およびハンド制御コマンドへの置き換え方法について説明します。 ハンド設定の詳細は、以下のマニュアルを参照してください。

"Hand機能マニュアル"

ハンドの登録方法例

ハンドの登録は、[ハンド*の設定]画面で行います。下図は、出力が2点, 入力が1点のチャックを設定した場合の例です。

[ハンド*の設定]画面を表示し、ハンドを登録するまでの手順は以下のとおりです。

なお、ご使用のハンドによっては、I/O状態のOn/Off設定が、手順に記載した値と逆になる可能性があります。

  1. Epson RC+メニュー - [ツール] - [ロボットマネージャー] - [ハンド設定]タブを選択します。
  2. 任意のハンド番号を選択します。
  3. [設定…]ボタンをクリックします。[ハンド*の設定]画面が表示されます。
  4. [このハンドを使用する]チェックボックスをチェックします。
  5. [シリーズ:]に、"Grippers"を設定します。
  6. 下表を参考に、出力ビットGripOffと入力ビットPartGrippedの使用状況に応じて、タイプを設定します。
PartGrippedを使用する PartGrippedを使用しない
GripOffを使用する Chuck* Output2 / Input1 Chuck* Output2 / Input0
GripOffを使用しない Chuck* Output1 / Input1 Chuck* Output1 / Input0

* 吸着ハンドの場合は、ChuckではなくSuctionを使用します。

  1. [Hand_On] - [Grip]で、[コントローラーのI/Oビット]に"GripOn"を設定します。

    [I/O状態]に"On"を設定します。

  2. [Hand_Off] - [Grip]で、[コントローラーのI/Oビット]に"GripOn"を設定します。

    [I/O状態]に"Off"を設定します。

手順9, 10は、出力が2点のハンドを使用する場合のみ行います。

  1. [Hand_On] - [Release]で、[コントローラーのI/Oビット]に"GripOff"を設定します。

    [I/O状態]に"Off"を設定します。

  2. [Hand_Off] - [Release]で、[コントローラーのI/Oビット]に"GripOff"を設定します。

[I/O状態]に"On"を設定します。

手順11, 12は、入力があるハンドを使用する場合のみ行います。

  1. [Hand_On] - [Input1]で、[コントローラーのI/Oビット]に"PartGripped"を設定します。
[I/O状態]に"On"を設定します。
  1. [Hand_Off] - [Input1]で、[コントローラーのI/Oビット]に"PartGripped"を設定します。
[I/O状態]に"Offを設定します。
  1. [適用]ボタンをクリックして、ハンドの登録を完了します。

ハンド制御コマンドへの置き換え方法

ハンドのオン/オフに関する命令は、下表のようにハンド制御コマンドに置き換えることができます。

置き換え前 置き換え後

Off GripOff

On GripOn

Hand_On {ハンド番号}​

On GripOff

Off GripOn

Hand_Off {ハンド番号}​
Wait Sw(PartGripped) = On Wait Hand_On({ハンド番号}​) = True
Wait Sw(PartGripped) = Off Wait Hand_Off({ハンド番号}​) = True