エラー処理

プログラム実行中にエラーが発生した場合、実行をエラー処理ルーチンに転送し、エラーを処理させることができます。ルーチンはファンクションの中になければなりません。

次の表は、エラー処理に使用されるプログラム命令を示します。

項目 解説
OnErr エラー処理ルーチンの位置を定義します。
Err 発生したエラーのコードを返します。この関数をエラー処理ルーチンの中で使用し、どのエラーが発生したかを判断してください。
Error 任意の番号のエラーを発生します。
Era エラーが発生した関節番号を返します。エラー処理ルーチンの中で使用します。
Erl エラーが発生した行番号を返します。エラー処理ルーチンの中で使用します。
Ert エラーが発生したタスク番号を返します。エラー処理ルーチンの中で使用します。
ErrMsg$ 指定したエラー番号に対応したエラーメッセージを返します。
Errb エラーが発生したロボット番号を返します。エラー処理ルーチンの中で使用します。

ユーザーエラー

ツールメニューからユーザーエラーエディターを使って、独自のエラーメッセージを定義できます。詳細は、以下を参照してください。

[ユーザーエラーエディター] (ツールメニュー)

例:

次の例は、簡単なエラー処理ルーチンを示すものです。エラーが発生するとプログラムの実行は、"ErrHandler"ラベルに進み、そこでエラー処理が開始されます。エラー番号が表示され、オペレーターは作業を継続するか確認するメッセージが表示されます。オペレーターが"N"を入力すると、プログラムは、"Quit All"ステートメントを実行し、プログラムを終了します。

integer enum

Function Main
  String cont$
  Integer i
  OnErr Goto Errhandler
  For i = 1 To 10
    Jump P(i)
  Next i
  Exit Function

  ' *** エラー処理 ***
  Errhandler:
  enum = Err
  Print "Error #", enum, " occurred"
  Print "Continue (Y or N)?"
  Line Input cont$
  Select cont$
    Case "y", "Y"
      EResume Next
    Default
      Quit All
  Send
Fend