SPEL+ コンベヤートラッキングコマンド

コンベヤートラッキングコマンドは、すべて"Cnv_"で始まります。

以下は、すべてのコマンドのリストです。詳細は、ヘルプ、または以下のマニュアルを参照してください。

"SPEL+ランゲージリファレンス"

コマンド 解説/用途
Cnv_AbortTrack コンベヤーキューポイントへの動作コマンドを中断します。
Cnv_Accel関数 コンベヤー追従までの加速度, 減速度設定値を返します。
Cnv_Accel コンベヤー追従までの加速度, 減速度設定値を設定します。
Cnv_AccelLim コンベヤー追従後の加速度、減速度の制限値を設定します。
Cnv_AccelLim関数 コンベヤー追従後の加速度、減速度の制限値を返します。
Cnv_Adjust コンベヤーに対する追従遅れ補正値を取得するかを設定します。
Cnv_AdjustGet関数 コンベヤーに対する追従遅れ補正値取得動作の結果と、補正値を返します。
Cnv_AdjustClear コンベヤーに対する追従遅れ補正値を消去します。
Cnv_AdjustSet コンベヤーに対する追従遅れ補正値を設定します。
Cnv_Downstream関数 コンベヤーの下流限設定値を返します。
Cnv_Downstream コンベヤーの下流限設定値を設定します。
Cnv_Fine関数 指定コンベヤーの追従完了判断範囲の設定を返します。
Cnv_Fine 指定コンベヤーに対し、コンベヤーの追従完了判断範囲の設定や表示をします。
Cnv_Flag関数 追従中止線に対する追従状態を返します。
Cnv_Mode関数 コンベヤーの設定モード設定値を返します。
Cnv_Mode コンベヤーの設定モード設定値を設定します。
Cnv_LPulse関数 コンベヤーのトリガーによってラッチされたパルスを返します。
Cnv_Name$関数 指定したコンベヤーの名称を返します。
Cnv_Number関数 指定したコンベヤー名称のコンベヤー番号を返します。
Cnv_OffsetAngle 角度追従オフセット量を設定します。用途: 円形コンベヤー使用時のみ有効なコマンドです。
Cnv_OffsetAngle関数 角度追従オフセット量を返します。
Cnv_Point関数 センサー座標値をコンベヤー座標値に変換して返します。用途: キュー登録時に使用します。
Cnv_PosErr関数 現在のトラッキング位置とターゲットとの位置偏差を返します。
Cnv_PosErrOffset 現在のトラッキング位置とターゲットとの位置偏差を補正するオフセット値を設定します。
Cnv_Pulse関数 コンベヤーの現在位置のパルスを返します。
Cnv_QueAdd コンベヤーキューデータにポイントデータを追加します。用途: キュー登録時に使用します。
Cnv_QueGet関数 指定したコンベヤーキューデータからポイントデータを返します。用途: ロボットにトラッキング動作をさせる場合に使用します。
Cnv_QueLen関数 指定したコンベヤーキューのデータ数を返します。用途: ワーク (キュー)が追従領域に入るまで、ロボットを待機させる場合などに使用します。
Cnv_QueList 指定したコンベヤーキューデータの一覧を表示します。
Cnv_QueMove 上流コンベヤーのキューデータを下流コンベヤーのキューに移動します。用途: マルチコンベヤーシステム使用時のみ使用します。
Cnv_QueReject

コンベヤーの2重登録防止のための最小距離の設定や表示をします。詳細は、以下を参照してください。

2重登録防止

Cnv_QueReject関数 コンベヤーのキューの2重登録防止距離を返します。
Cnv_QueRemove コンベヤーキューデータからキューデータを削除します。
Cnv_QueUserData キューエントリーに関連したユーザーデータの表示や設定をします。
Cnv_QueUserData関数 キューエントリーに関連したユーザーデータを返します。
Cnv_RobotConveyor関数 追従中のコンベヤー番号を返します。
Cnv_Speed関数 コンベヤーの動作速度を返します。
Cnv_Trigger 次のCnv_QueAddステートメントのために、コンベヤーの現在位置をラッチします。用途: ソフトウェアトリガー使用時のみ使用します。
Cnv_Upstream関数 コンベヤーの上流限設定値を返します。
Cnv_Upstream コンベヤーの上流限設定値を設定します。

キーポイント


  • コンベヤーを動作させながら、ワークをトラッキングしたい場合には、動作命令にCnv_QueGetを入れる必要があります。

    例:

    Jump Cnv_QueGet(1)  ' ワークをトラッキングする
    

    Cnv_QueGetの戻り値をポイントに代入しても、そのポイントにロボットを動作させてワークをトラッキングさせることはできません。

    P1 = Cnv_QueGet(1)
    Jump P1             'ワークをトラッキングしない
    

    Cnv_QueGetの戻り値をポイントに代入すると、その座標値は、命令実行時のワーク位置になります。

  • マニピュレーターを一時停止させた後、コンベヤートラッキングの動作コマンドは継続実行できません。エラー4403が発生します。