上流限, 下流限位置の変更方法

上流限, 下流限の位置は、次の手順で変更できます。

上流限の位置変更

  1. [ツール] - [コンベヤートラッキング]を選択します。

  2. 変更するコンベヤーをクリックします。

  3. [上流限]をクリックします。

  4. 次のダイアログが表示されます。

    X1の値は、直接入力する方法とJog&Teachを使用する方法がありますが、直接入力は微調整時に使用してください。

  5. 直接入力する場合は、数値を直接入力し、適用をクリックします。

  6. Jog&Teachを使用する場合、[ティーチ]ボタンをクリックします。

  7. 次のダイアログが表示されます。

    キャリブレーション時と同様に指示にしたがって設定してください。

下流限を変更する場合は、[下流限]をクリックして上流限と同様の手順で操作してください。

キーポイント


コマンドCnv_Upstream, Cnv_Downstreamを使用することで、SPELプログラムから上流限,下流限の位置を変更することもできます。 (斜め上流限, 下流限使用時は、SPELプログラムから変更することはできません。)

斜め上流限・下流限

キャリブレーション後に追従開始領域の境界線 (上流限, 下流限)をコンベヤーの進行方向に対して斜めに設定できます。

境界線を斜めに変更すると、追従開始領域は下図のようになります。灰色部分は境界線を斜めにすることで増加した領域です。また、斜めの境界線を「斜め上流限, 下流限」と呼びます。

追従開始領域が広くなると、次の利点があります。

  • 上流側の追従開始領域が広くなると、待機時間が短縮される。
  • 追従開始領域が広くなると、ワークが下流限より下流に流れるまでの時間が長くなるため、ワークを取りこぼしが少なくなる。

キーポイント


処理能力を上回るワーク数を流す場合、追従開始領域を広くしても、ロボットの移動距離と動作時間が長くなるだけで、処理個数が改善されない場合があります。処理能力とはロボットが搬送できるワーク数を表します。処理能力は、追従開始領域, ロボットの待機位置, コンベヤー速度により変化します。

斜め上流限の設定方法を説明します。

  1. [ツール] - [コンベヤートラッキング]を選択します。

  2. 変更するコンベヤーをクリックします。

  3. [上流限]をクリックします。

  4. 次のダイアログが表示されます。

    [上流限] - [斜め上流限]チェックボックスをチェックして、[適用]ボタンをクリックします。次のダイアログが表示されます。

    X1, Y1, X2, Y2の値は、直接入力する方法とJog&Teachを使用する方法がありますが、直接入力は微調整時に使用してください。

  5. 直接入力する場合は、数値を直接入力し、[適用]ボタンをクリックします。

  6. Jog&Teachを使用する場合、[ティーチ]ボタンをクリックします。

    次の画面が表示されます。

  7. ワークを2つコンベヤー上に置いてください。

    [Jog&Teach]ボタンをクリックします。

  8. [ジョグ&ティーチパネル]が表示されます。ジョグボタンを押して、ハンドをワークハンドリング位置に動かしてください。[ティーチ]ボタンをクリックします。

  9. 次の画面が表示されます。[Jog&Teach]をクリックします。

  10. [ジョグ&ティーチパネル]が表示されます。ジョグボタンを押して、ハンドをワークハンドリング位置に動かしてください。[ティーチ]ボタンをクリックします。

斜め下流限を設定する場合、[下流限]をクリックして下流限の設定を表示し、[斜め下流限]のチェックボックスをクリックして[適用]ボタンをクリックします。

次のダイアログが表示されます。[ティーチ]ボタンをクリックして画面の手順どおりに操作してください。

斜め上流限, 下流限の設定は以下の場合、"エラー 4415"が発生します。

  • コンベヤーの進行方向に対して垂直な場合
  • コンベヤーの進行方向に対して平行な場合
  • 斜め上流限と下流限がコンベヤー上で交差する場合